【twst】今宵、悪役たちと。Ⅱ【mfmf】 (ページ36)

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「優勝は…マフユ・クロックチェイトー！」

結果、また俺は負けた。

今回ばかりは勝ったと思っていた。

あの渾身の力作すら、まふまふには適わないというのか。

くそ、くそ。また俺は、誰かに劣っているのか。

こんなんじゃ、どうせ両親は喜んでくれない。また一人になるのか。まふまふも、Aも。こんな俺なら嫌になるだろ。誰かに劣ってばかり、人が持っているものを何一つ持っていない。何も、何も…

「らるさん…そらるさん！準優勝者のコメント、求められてますよ。」

まふまふの声は、そんなに頭に入っていなかった。

「俺は…誰もに劣っている…まふまふにも、Aにも。」

「っ！Aさん！！ルミーエ先輩が！！！」

ユウくんがAに向けて叫ぶ。

『ああわかってる！！皆さん、ソラ・ルミーエさんから離れて！！マフユは防衛魔法！！絶対ブロットを吸い取れない！』

「だから…誰より強くなって…劣ってるところをなくして…全知全能になって…」

「そらるさん、一旦落ち着いて！！ダメです！オーバーブロットしては！」

「そうしたら俺は世界に認められる…そうすれば、そうすれば…！！」

「全部、全部壊れちゃえば、俺より強い人、俺より秀でてる人がみんな死ねば！！俺は認められるんだ！！！」