7 ページ35
「くっ。アズール、Aさん、正気に戻りなさい！」
ジェイドが可哀想だし、そろそろ戻るかぁ。
楽しいから、もうちょい演じててもいいけど。
「お姉ちゃん、ぐすん、戻ってきてよぉ...いつもみたいに、僕を愛して...？」
一瞬で戻るわ。
「はい。僕はジャミル様の忠実な下僕...
な、わけないじゃないですか」
「えへ、マフユ、騙しててごめん。」
「！！！お姉ちゃん！！よかった。よかったよぅ....」
さ、この先はアズールとフロイドに任せて、寮生たちの混乱解消でもしますかぁ。
アズールには少し申し訳ないけどね。二人分のユニーク魔法使わせたし。
「ジャ...ミル？」
あー、カリムのご登場ね。
っ！？寮生たちを全員下僕に...
このままでは、オーバーブロットしてしまう！
ちっ。やっぱりか。
あれほどの人数、禁術クラスの魔法。
そりゃオーバーブロットもする。
「なんで毎度毎度、僕らが行く先々でオーバーブロットすんのさ...！」
「私たちのブロット許容量は押さえてるからいいけど...」
下級魔法で微調整できると教えてくれた元寮長には感謝しかない。
さあ、行きましょうか。
最近、吹っ飛ばされてばかりじゃない？
「いったあ...アズールたち、無事？」
「はい、ですが...」
わかってる。
私はすぐに日の魔法を廻りに打ち込んだから間に合ったが、
マフユは間に合わなかったし、カリムとユウくんは寒さに耐性がないだろう。
マフユも同じだ。
「急いでここを出ましょう。ジャミルを止めなきゃいけないし。」
「なら、僕にいい考えがある。
この前、ルミーエ先輩に魔法史、錬金術を教えた際に、担保としてユニーク魔法を預かりました。
まだ契約書を破っていませんので、これでスカラビアに飛べるはず...！」
そらるさんが、他人にユニーク魔法を預けるなんて、よっぽど単位が危なかったのか...
「んん...おねえちゃ、さむい」
「そういうと思って...」
「あ、冬用の寮服ですね」
「あいがとぉ...」
呂律回ってない。可愛い。
「んんん...よし、起きた！」
「行きますよ...」
ﾌﾞﾙｰ·ｺﾝﾌﾟﾚｯｿ
『蒼き殺人忌』
「ジャミル！バカな真似はもうやめて！」
「バカな真似...？は、お前にはわからないことだ。」
「穏便には終わらせてくれない感じか...」
「実力行使あるのみのようね。
行きましょう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリー(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2020年7月5日 20時) (
レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - このコラボ・・・最高ですね！更新楽しみに待ってます！ (2020年7月5日 18時) (レス) id: d210cdda02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリー | 作成日時：2020年5月20日 7時
