蚊帳を張る話 (ページ13)

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○新生活ページ13

月曜日。

渡「(よ)」

宮「おはよう」

家をでると、涼太がいて。一緒に学校に行った。

学校では…まぁ予想通りというか。

先「おい、宮舘！渡辺から離れろ！お前何したのかわかってんのか」

宮「嫌です、離れません」

渡「(せんせーどっかいけ)」

先「はぁ！？渡辺、おれはお前を心配してだなぁ…あ、おい！」

先生に絡まれても無視したし

友「なぁ…宮舘に脅されてんの？」

渡「(は？)」

友「あんなやつと一緒にいることないって。脅されてんなら俺らから先生に言ってやっから」

渡「(いらね)」

ｶﾞﾀｯ

宮「ん？翔太どうしたの」

渡「(移動教室)」

宮「あ…そうか、行こっか」

渡「(おまえ時間割覚えとけよ)」

宮「翔太が覚えててくれてるからいいじゃん笑」

友達に絡まれても無視した。

それは、中学を卒業するまでずっとで。

俺はずっと涼太といたし、涼太もずっと俺といた。

.

高校も同じ学校を選んだ。
最初は科も同じにしようと思ったんだけど…

宮「俺、自動車科がいいんだよね。母ちゃんがバイク好きだから」

渡「(涼太の母ちゃんのは好きなのとはちょっと違うだろ)」

将来一緒に暮らすためにも、お互いを助け合える、違う科にしよう、と決めた。

ずっと一緒にいたいと思っていたし、ずっと一緒にいようと決めていた。

俺らの未来は、俺らから見えている範囲はものすごく明るかった。

.

それでも声は、まだ治らなかった。

.

.

阿「……ジャスティス……なんというジャスティス……っっ」

渡「阿部ちゃん…大丈夫…？」

阿「大丈夫大丈夫、続けて。そのあとどうなったの」

渡「あー、そんでまぁ、声はまぁ、合格発表の時に出たよね」

阿「それは話が変わる直前に言うネタではないとおもう。ネタバレだよそれ」

渡「だからさっきからなんの話…」

阿「気にせず続けて。」