212話目 怠い ページ10
選手達の前では元気な感じで接してたけど…。なんかすごく怠くて裏でしゃがみこんでしまった。
小島｢大丈夫？｣
｢!!｣
小島｢具合悪い？｣
｢ごめんなさい｣
小島｢いいよ、大丈夫大丈夫。｣
背中を撫でてくれて安心するようにと優しく声を掛けてくれている。
小島｢何処が怠い？｣
｢クラクラします…｣
小島｢熱あるのかな…｣
｢フワフワします…｣
小島｢うん、熱あるの確定だね｣
｢ごめんなさい😭｣
小島｢泣かないよ〜｣
八木｢Aちゃん？｣
小島｢お疲れ様｣
八木｢お疲れ様です。どうしたんですか？｣
小島｢熱あるみたいで｣
八木｢Aちゃん怠いの？｣
｢彬さぁん……｣
八木｢手、触るよ？｣
｢……(இ_இ)｣
小島｢泣かないでー。辛くなっちゃうよ〜｣
八木｢熱いね。休もう？｣
｢……(ﾌﾘﾌﾘ)｣
八木｢1人嫌？｣
｢……(ｺｸﾝ)｣
八木｢一緒に行こっか｣
小島｢俺も行く｣
｢(ｺｸﾝ)｣
八木｢すみません、ありがとうございます｣
小島｢心配だし、全然大丈夫｣
何とかAちゃんを立たせて八木がおんぶして運ぶ。
八木｢いつから具合悪かったの？｣
｢わかんない…泣｣
八木｢泣かないよー。｣
小島｢泣かなくて大丈夫だよ、Aちゃん｣
｢( ˃ ⌑ ˂ഃ )｣
八木｢おぉ、尚更泣いちゃいましたよね？？｣
小島｢なんか、ごめん… ｣
八木｢まぁ、毎回熱出すとこんな感じなんで小島さんのせいじゃないっすよ｣
小島｢毎回…？｣
八木｢それは後でお願いします｣
小島｢聞かせてくれるんだよね？｣
八木｢それはもちろん。｣
小島｢ならいいけど…｣
八木｢……Aちゃん、寝てますか？｣
小島｢(顔を覗き込む)……寝てるね｣
八木｢急に重くなったので…。｣
小島｢顔色すごく悪い…｣
八木｢まぁ、それもいつものパターンですけど｣
少し話しながら、Aちゃんを寝せれる場所に到着。
ゆっくり、布団に寝せて…。
小島さんにAちゃんの話を語ることとします。
小島｢それで、話聞かせてくれるんだよね？｣
八木｢はい。まず、Aちゃんとは僕が大学時代から面識があります。｣
小島｢え、そうだったの？！｣
八木｢はい。Aちゃんのお兄さんが同じ大学…東北福祉大学の野球部の先輩です。そのお兄さんはAちゃんと5歳離れています。｣
小島｢結構離れてるんだ｣
八木｢はい｣
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作者名：Flute | 作成日時：2022年12月25日 22時
