218話目 ページ16
Aちゃんが搬送されて数分後、八木&小島が帰ってきた。
八木「ただいまでーす。」
高部「おつー」
小島「Aちゃんは?」
高部「ちょうどさっき搬送されたところです。」
八木「べーやん、Aちゃんが血吐いたのみた?」
高部「見た…」
八木「めっちゃ顔色悪いもん。」
高部「たまたま寮にいた梶原広報と平沢が救急車で一緒に行った」
八木「べーやんも見てて辛かったと思うし、ゆっくり休みなよ。」
高部は弟さんのことと重なってみえて辛いと思うし、ゆっくり休んで貰いたい。
八木「コレは片付けておくから。べーやんはもう見ない方がいいよ。小島さんも見ない方がいいです。」
小島「じゃあ、ここで待ってるね」
八木「はーい」
八木は慣れたように片付けに行った。
数分後帰ってきた八木。
八木「ただいま戻りましたー。あれくらいの吐血なら検査入院して結果見て体調良くなれば退院だと思う」
高部「良かった…」
八木「怖かったでしょ?」
高部「(コクン)」
八木「俺も初めは怖かったよ」
小島「いつからなの?」
八木「始まりは大体1年くらい前からです。ストレスから来てる見たいですけど。多分平沢は胃潰瘍って言ってたと思うけど、正式には十二指腸潰瘍って病気です。年1回、オフの時期にAちゃんの事情を知る人達とAちゃんとで集まるんですけど、店とって、話すだけ話して、さぁ帰ろうって頃にAちゃんが具合悪いって言い出して」
お2人は真面目に聞いている。
八木「気持ち悪いっていうから慌てて袋を店の人から貰ったらその場で嘔吐しちゃったんですよね。その時点でみんな大慌てですよね。食べたはずの物も吐き出すし、終いにはその時に吐血したんですよね。もっと大慌てですよ。」
小島「それは慌てるわ」
八木「その店の方に救急車呼んで貰って、俺と平沢と松原さんとで病院に向かいました。残りは皆さんその日のうちに実家に帰るとかでその日に帰らない3人が病院に同行したわけです。」
小島「うん」
八木「その日のうちにバリウム検査、内視鏡検査をして十二指腸潰瘍って診断されました。そんなに大量出血じゃなかったのでよかったみたいです。医者からはストレスをためないようにとの話だったのですが、Aちゃんに嫌がらせするヤツらが居てその性かな、と。」
小島「そうだったんだ…」
八木「今日は平沢いて良かった」
高部「いなかったらどうしたらいいか分からなかった」
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作者名:Flute | 作成日時:2022年12月25日 22時