215話目 ページ13
八木｢いつも、Aちゃんは頑張ってるよ。だから、今は得点を稼ぎましょう。｣
｢……(ｺｸﾝ)｣
八木｢………寝たかな？｣
小島｢寝た……ね。Aちゃんはお兄さんのこと大好きだったんだね｣
八木｢はい。こんな仲良い兄妹見たことないってくらい仲良しでいつも試合見に来てくれてました。福祉大の監督にとっては娘みたいな存在だったみたいでたまに練習試合のベンチでスコアつけてもらったり、マネージャーの仕事をしてもらったりしてましたね。｣
平沢｢失礼しまーす｣
八木｢平沢？？｣
平沢｢平沢でーす。……じゃなくて、松原さんからのLINEみた？｣
八木｢見てない。何？｣
平沢｢この話、小島さんに話していいの？｣
小島｢今、ちょうどAちゃんの話聞いたところ｣
八木｢今、話して｣
平沢｢璃実ちゃんと誰も連絡取れないらしいんだけど。今、連絡先知ってる人達が一斉に連絡入れてるみたいだけど、現状は誰も返信帰って来ないって｣
八木｢……今、璃実ちゃんが住んでる場所を知ってる場合は？｣
平沢｢え。｣
八木｢行った方がいいなら行くって松原さんに伝えておいて。それから、本当に何かあった場合、璃実ちゃんは誰もに返事返さないよ。あの子はそういう性格だよ。例え、兄弟であっても隠す子だ。……学校で何かあったんじゃない？｣
平沢｢……とりあえず、松原さんには八木が今住んでる場所知ってるって話しておくね。｣
八木｢お願い｣
こうして、平沢退室。
八木｢あの、小島さんにお願いがあります｣
小島｢何？｣
八木｢多分…というか、確実に璃実ちゃんの所に僕が行くことになると思うんです。｣
小島｢うん。｣
八木｢璃実ちゃんは多分、自分のことを全て知り尽くしているような皆さんには何があったか話してくれないんです。例え、親友であっても。｣
小島｢……｣
八木｢だから、、璃実ちゃんに一切関わりのない小島さんにも一緒に来ていただきたいんです。｣
小島｢俺でいいの？｣
八木｢はい。お願いします｣
小島｢……わかった｣
八木｢ありがとうございます。｣
数分後、平沢が帰ってきて松原さんに璃実ちゃんの家に向かって欲しいと伝えられた。
Aちゃんの面倒は平沢が見てくれるから、今すぐ行ってきて欲しいとのこと。
今日はもう練習もないし、自主練も禁止だから小島さんと準備して直ぐに向かうことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Flute | 作成日時：2022年12月25日 22時
