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中学３年になったばかりの頃、父の転勤が決まった。単身赴任でもいいと父は言うが、家事全般が全くできない父を心配した母は家族で引っ越すという意見を貫き通すつもりらしい。
家族で引っ越すのなら年度の区切りがいいとなり、父の転勤は私の中学卒業まで延ばされた。
だから高校は神奈川の高校を受験するつもりだった。
そんなある日、泰史が神奈川の高校からスカウトを受けたと聞いた。泰史はその高校に通うことに決めたらしい。
私は泰史に秘密で同じ高校を受けた。
だから今、同じ学校に通っている。
高校生になっても私の生理事情は変わっていない。
そんな私のために、中学生の頃の女友達がいろいろ泰史に吹き込んだらしい。それはのちに知ったことだけれど…
その友達は私の生理周期を計算し、泰史に教えていたそう。もうすぐ生理だから気にかけてあげなさいって。
その甲斐あって、生理の日は気にかけてくれた。
薬を飲み、貧血を隠すためにいつも以上に元気に接する。
そう意識すれば、周りには気付かれない。
今日もいつも通り野球部のマネージャー業をこなす。
薬はちゃんと飲んだはずなのに、急にお腹が痛くなって来た。
それでも、これくらい大丈夫だ。と自分に鞭打ち、仕事をしていた。
でも、痛みが強くなるにつれ、立っていることすら辛くなり、私はその場にしゃがみ込んでしまう。
「大丈夫か？」
そんな私に声をかけてくれたのは先輩。
先輩「あ、楠本、呼んでくるからちょっと待ってろ。」
私たちの関係は言っていないはずなのにすぐに泰史を呼んでくれるのは嬉しかった。
少し痛いな、少し辛いな、くらいだと泰史がいるとうざいと感じるのに、昔から立っていられないほどの痛みになると、泰史に側にいてほしいと思うのだから自分でもわがままで自己中な女だと思う。
「A？痛い？立てそう？」
そんな泰史の声がすぐそばで聞こえて来て安心する。
でも、立てそうになかった私は首を振った。
楠本「そっか。先輩、俺、Aのこと部屋に連れて行っていいですか？」
先輩「あぁ。俺も他の先輩も入らないようにするから好きにしろ。」
「ありがとうございます」
泰史は軽々私を持ち上げて、寮の自室へ入れてくれる。
そのままベッドの上に降ろされた。
「ごめん。迷惑かけて。」
楠本「全然。頼ってくれた方が俺は嬉しいけど。」
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Flute(プロフ) - ⚠️ リクエスト下さる皆様へのお知らせ。リクエストは最新話を載せているところにコメントお願いいたします。 (3月20日 21時) (
レス) id: 9f307762af (このIDを非表示/違反報告)
Flute(プロフ) - Shunta38Dbさん» わぁ、感想ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年9月19日 13時) (レス) id: 168df65fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Shunta38Db(プロフ) - 楠本選手のお話かいてくださりありがとうございました！とても楽しく読ませて頂きました！ (2022年9月19日 13時) (レス) id: 45db6a4ee7 (このIDを非表示/違反報告)
Flute(プロフ) - yuiさん» リクエストありがとうございます！順番に作りますね♪ (2022年9月19日 8時) (レス) id: 168df65fb1 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 巨人の背番号2吉川尚輝選手と背番号32廣岡大志選手お願いしたいです！お時間ある時によろしくお願いします🙇🏼♀️ (2022年9月19日 0時) (レス) id: 90fc0d2475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Flute | 作成日時：2022年3月9日 0時
