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「潤くんやっぱり篠田くんいないし、連絡もつかない」
J「あいつ、何やってんだよ。いいわ、Aはとりあえずモデルさんの調整しな」
「でも…」
J「今までの努力無駄にすんの？お前だけじゃなくて、モデルさんの努力も無駄になるんだぞ？今はとりあえず篠田のことは忘れろ」
「…」
潤くんの言う通りだ。私だけの努力を私が無駄にするのは良い。いや…よくないけど。
でも今回は自分だけじゃない。
アイちゃんに協力してもらってる。言うなればアイちゃんの家族にだって。
それを私の気持ちだけで無駄に出来ない。しちゃいけない。切り替えなきゃ。
…大丈夫。
「潤くん、ごめん。ありがとう。アイちゃん、調整しよっか」
大丈夫。今までやってきたことは無駄にならないし、無駄にしない。
冷たいかもしれないけど、篠田くんのことは一旦忘れよう。
今はコンテストに集中しなきゃ。
和「A」
後5分で会場に入らないといけないから、会場の入り口でアイちゃんと待機していると和くんに声をかけられた。
「和くん、どうしたの？…っわ？！」
振り向いて返事をするといきなり腕を引かれて、和くんの胸に頭をぶつけた。
和くんはそのまま私の後頭部に手を当て押さえながら話し始める。
和「大丈夫。今まで凄い頑張ってきたんだから、絶対優勝できる」
恥ずかしいやら嬉しいやら、たぶん私の顔は今までにないくらいニヤついてると思う。
だって今まで感じたことがないくらい、顔に熱が集まってる気がするし…
でもその事実を知られたくなくて、今度は自分から和くんに抱きついた。
「優勝したらディ〇二ーランドに連れて行ってね！！」
そう言って私は、和くんの顔を見ずに(だって恥ずかしすぎる)アイちゃんと会場に入って行った。
J「お熱い抱擁で」
和「あれはマジで反則だろ」
J「あいつたまにマジでど天然たらし発動するからな」
和「ちゃんと教育しとけよ」
なんて会話をしてるとも知らずに…
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
