明日の君に恋をする [NK] (ページ5)

今日:23 hit、昨日:14 hit、合計:8,790 hit

2 ページ5

遠くの方で声が聞こえる

和くんの声だ

なんで和くんの声が？

そっか。アイちゃんと和くんの番組見てたんだ

和也｢っ？！｣

それにしても声近いなぁ

和也｢Aっ！！｣

あ。テレビじゃないや

｢和くん…｣

和也｢A、大丈夫？俺の事わかる？｣

和くん泣きそうな顔してる

｢和くん。大好きな和くん｣

そう答えるとホッとしたような、肩の力が抜けたような
そんな風に見えた

ん？そもそもどうして此処に和くんが？

｢和くんなんで此処にいるの？お仕事は？｣

ソファから起き上がろうとすると、そっと和くんが支えたくれた

和也｢Aさ、番組見てたでしょ？後輩の女の子から聞いた｣

｢うん。予約の方が少し遅れるからって、スタッフルームで見てた｣

そうだ。岩井様どうなったんだろ
和くんの顔見てたらそんな事言える雰囲気じゃないしなぁ
潤くんがなんとかしてくれてると信じよう
潤くんありがとう。

和也｢A？俺の話聞いてる？番組始まって5分くらいしたら、いきなり眩暈したでしょ｣

｢眩暈？あー…そう言えば。椅子から立ったら立ちくらみがして、それで倒れちゃったんだ｣

あの時いきなり立ったから、立ちくらみしちゃったんだ
アイちゃんに心配かけちゃった

和也｢その時ね、俺も眩暈したの。たぶんAと同じタイミングで。いくらバカなAでもどういう事か意味、わかるよね？｣

｢え？バカって和くん酷くない？｣

和也｢いやいや。バカじゃん。って今はそんな話どうでも良いの｣

｢ねぇ…あの立ちくらみ…というか眩暈？あれ本当にそうなの？勘違いじゃなくて？｣

和也｢俺とお前がほぼ同時に同じような眩暈に襲われた。唯の偶然？そんなわけないでしょ｣

そうなのか。やっぱりそうなんだ。
でもなんで…