明日の君に恋をする [NK] (ページ38)

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和「A、片付いた」

「ありがとう！こっちも後はお皿によそうだけ。あ、和くんごめんついでにテーブル拭いてください！」

和「ごめんついでは初めて聞いたわ」

和くんって…私のどうでも良い言い回しにもちゃんとツッコんでくれるよね。
と言うか…和くん一応お客さんなのに、めちゃくちゃコキ使っちゃった！！

「和くんや」

和「なんだいAさんや」

「え…なんかお婆さんみたいでヤダ」

和「おい言い出しっぺ」

「って冗談は置いといて。和くんお客さんなのにコキ使ってごめんね？」

和「別に。寧ろご飯食べさせて貰うから、片付けとか用意くらい手伝うよ」

「和くん将来良い旦那さんになるよ」

和「その前に彼女だな」

「え？和くん彼女いないの？あ、ご飯これくらい？もう少し多い方が良い？」

和「彼女いたらここに来てない。もうちょい足して。後ルー多めが好き」

「ですよねー。これくらい？」

和「Aこそ彼氏いないの？それくらい」

「彼氏いたら男の人を部屋に呼びませーん」

和「そりゃそうか」

和くん彼女いないんだ。そっか。よかった。
お互い何だかんだ言いながら、カレーもサラダもコロッケも用意してテーブルに並べた。

「あ、ソファだとテーブル低すぎで食べ難いよね？下でも良い？座布団とかないけど」

和「別にラグ敷いてるから大丈夫でしょ。いただきます」

「どうぞー。私もいただきます」

和「うん、美味しい」

「そう？よかった」

口に合って良かった。カレーって結構その人のお家に味が出るよね。
うちは特殊な感じでもなく普通に市販のルーを使うだけなんだけどね。
よく2種類のルーを混ぜたり、隠し味にコーヒーや蜂蜜やリンゴを入れるお家もあるみたいだけど、私は本当に何もしない。
ただお肉は鶏肉を使う事が多いけど…
周りは牛肉派と豚肉派が多いから、鶏肉を使うって言うと邪道扱いされるけど…ってそんな話はどうでも良いよね。

あれから和くんはカレーをおかわりして、それもぺろっと平らげた。
男の人の食欲って凄い…。明日のお弁当用と冷凍しとく用に多めにご飯を炊いていて良かった。…本当に良かった。
それぞれ用に買ったデザートもたべて、コーヒーも飲んでゆっくりした。
和くんタバコ吸うかな？って思って聞いたら「非喫煙者の家で吸うほどヘビーじゃないよ」って言って1本も吸わなかった。
吸いたいって言われても、灰皿ないんだけどね。