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「散らかってるけど我慢してね」
和「そこは散らかってるから、片付けてくるね。じゃないんだ」
「そんな短時間で片付くとお思いか？」
和「さっきから誰だよ」
なんてホント記憶の片隅にも覚えてないような会話をしながら、部屋の鍵を開けて和くんを通した。
「ただいまー」
和「お邪魔します」
実家にいた頃の癖で毎回ただいまって言っちゃう。でも一人暮らしの女の子は防犯的にも、帰ってきたらただいま！って言った方が良いらしいよ。
「和くんそこのソファに適当に座ってて。っとその前に手洗いよろしく、洗面台こっちだから。あ、先にジャケット掛けとく？」
和くんのジャケットを預かって、洗面台に押し込んだ。
今のうちに少しでも片付けよう。
机の上にはパソコンやら雑誌やらカタログが散乱している。
何で昨日の夜に片付けてから寝なかったんだ！って過去の自分に文句を言ったところで時すでに遅い。
何も考えずに雑誌類を積み上げたらタワーみたいになった。
和「A、横に掛かってたタオル借りた」
洗面台からネクタイを緩めながら和くんが出てきた。
「あ、うん。ってあー！！」
そんな和くんを見てたらタワーが雪崩れた。うぅ…私の努力が…
和「凄いことになってんね」
和くんはそう言って項垂れてる私の隣にきてしゃがんだ。
「いや…今日、資料広げたまま家出ちゃって…とりあえずこれだけも、片付けようかと…」
和「で、とりあず積み上げたけど雪崩れた…と」
「面目ねぇ…」
和「これは整理して片付ける感じ？」
「いや、まだ使うからとりあえず、机の上から下ろしたい感じ？」
和「OK。俺やっとくからA、カレーの用意してよ。腹減って死にそう」
「はい！本当に適当に積んで大丈夫だから！あ、でもA4の紙がそこら中にあるけど、それだけこのファイルにまとめて入れておいてくれると嬉しいかも」
和「んー適当にやっとく」
「お願いします！」
よし。ここは和くんに任せて、ご飯の用意をしよう。
朝にタイマーセットしたから、ご飯は炊けてるはず。
あとはカレーを温めて、トッピング用のコロッケをトースターでチン。
因みに冷えたコロッケをおかずとして食べるなら、フライパンに少し油を引いて焼くと外はカリカリ中はふっくらで美味しいよ。
カレーとコロッケが温まるまでにサラダの用意。
サニーレタスをお皿に敷いてその上にマカロニサラダとプチトマト。
因みにうちのマカロニサラダは胡麻ドレで作ります。美味しいよ！
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
