明日の君に恋をする [NK] (ページ36)

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和「まっすぐ家に向かっていい？」

「え？！あ、うん！家で大丈夫！」

和「テンパりすぎ。あ、俺晩ご飯ないからちょっとコンビニ寄りたいわ」

「いや…だって和くんが！！ってまさか夜ご飯コンビニで済ますの？」

和「俺が何よ。まぁいいわ。時間も時間だし今から食べに行くのもな」

危ない危ない。掘り返すところだった。思い出すだけでも恥ずかしいのに、原因のご本人様とそのことについて議論なんて…羞恥死するわ

しかし…送ってもらう身だからコンビニに寄るのは全く構わないけど、大事な晩ご飯をコンビニで済ますって言うのはねぇ。
確かにこの時間から食べに行くと帰るのがもっと遅くなるし。
私は家に昨日作ったカレーがあるから良いんだけど。…ん？あ、そうだ！

「和くん和くん」

和「なに？」

「カレーはお嫌いですかな？」

和「何その喋り方。嫌いじゃない、寧ろ好きな方」

「昨日カレー作ったんだけど多めに作ったから、よかったら食べに来ない？」

和「今から？」

「今から」

和「Aん家に？」

「私ん家に。ほら、送ってもらってるお礼も兼ねて」

あれ？私何か変なこと言った？和くんが黙っちゃった。え…どうしよ…

和「辣韮ある？」

「へ？ラッキョ……はない。福神漬けならあるけど…」

和「カレーには辣韮でしょ。買って帰るよ」

「…食べにくる…で、ファイナルアンサーでいいですか？」

和「なにそれ…ファイナルアンサーで」

和くんがこっちをチラッと見て鼻でフって笑った。ちょっと動揺してわけわかんない事言っちゃったけど、それにノってくれる和くんはやっぱり優しい。

「ラッキョを買いに、コンビニへゴー！！」

帰り道にあるコンビニにラッキョを探しに寄り道。
私は福神漬け派だからよく分かんないけど、お目当てのラッキョが見つかったらしい。
他にもデザートのプリンやトッピング用にコロッケ、全然関係ないけど新商品のチョコが美味しそうだったから、それも買った。
買ったって言っても和くんが払ってくれたんだけど…
まぁお会計でも一悶着あったけど、それはそれは不毛な争いだったから割愛。

一旦和くんのマンションへ車を停めてから、私のマンションへ。