縮まる距離 ページ33
コンテストまで残り5日となった。
週明けの月曜日には全てが決まる。
ワインディングやウィッグカット、ウィッグスタイルの子達は最後の追い込みをしている。
私はモデルのアイちゃんと、潤くんは和くんと最後の調整。
「アイちゃん、ここのハイライトは２日前に色入れたいから、今回はブリーチで残すね。あとは上からカラー重ねて、本番で良い色味が出るように調整する」
アイ「わかりました！あ、シャンプーとかって普通にしても良いんですか？」
「今日はもうシャンプーしてるからやらないよね？明日と明後日はシャンプーして大丈夫だよ。でも明明後日はシャンプーしないで欲しいかな」
アイ「はーい！」
「あ、でも気持ち悪かったら洗ってね？」
アイ「はい！！たぶん大丈夫だと思います！」
「アイちゃんお母さんどれくらいで迎えに来るの？」
アイ「さっきLINEしたんで15分くらいで来ると思います！」
「それじゃぁお母さんくるまで何か飲む？コーヒー・ココア・紅茶・アップルジュース、どれが良い?]
アイ「じゃぁ…紅茶でお願いします！あ、お砂糖２つで！！」
「オーケー、ちょっと待っててね〜。あ、和くんもコーヒー入れる？」
和「んー。お願い」
「はーい」
和くんはブラックで…アイちゃんはお砂糖２つっと。
私もお砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを入れて
「はい、和くんはブラック」
和「ありがと」
「アイちゃんは紅茶で、お砂糖２つね」
アイ「ありがとうございます！」
それからアイちゃんのお母さんが迎えに来るまで少しお話し。
アイちゃんが私が通ってた専門学校の後輩。今2年生で、色々忙しくて大変なのにコンテストのモデルを引き受けてくれた。
とても真面目で良い子だけど、ちょっとお勉強面が危ないから偶に補習を受けてたりする。
でも一生懸命だから凄く応援したくなる。
アイ「あ、お母さん来たみたいです！」
「じゃぁ出よっか。ちょっとお母さんに挨拶させてもらうね」
アイ「紅茶ごちそうさまでした！」
J「遅くまでありがとね！気をつけて帰って！」
アイ「ありがとうございます！！」
アイちゃんが潤くんに挨拶をしてお店を出た。
何も言ってないのにこう言うことが出来るアイちゃんは、やっぱりとても真面目で良い子だな。
迎えに来たアイちゃんのお母さんに挨拶をして、これからのスケジュールと当日の予定を伝えた。
一応私の連絡先も。
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
