9 ページ29
和「A…それわざと言ってる？」
「え？なにが？」
和「俺たちここまで何で来た？」
ん？いきなりクイズ？和くんクイズ好きなのかな？
「…車」
和「その車は誰が運転してた？」
「和く…っは！そうだった！！そうだよね！！和くんお酒飲めないよね！！あ、こっちにノンアルコールあるからそっちにする？」
メニューの裏を見るとノンアルコールが載っていたから、和くんに見せる。
和「いや、ノンアル飲んだらお酒飲みたくなるから、俺はお茶にしとく」
「そっか…じゃぁ私もお茶にしよっかな」
和「気ぃ使ってるだけなら気にせず好きなの飲みなよ」
「でも…」
和「良いから、何飲むの？」
「じゃぁ…グレープフルーツのサワーで…」
和「ん、」
「わっ！」
和くんが凄い笑顔で頭を撫でて来た。撫でたと言うよりかは撫で回された…に近いのかな？
「髪がぐちゃぐちゃになるでしょー！」
なんて悪態をついたけど、内心は凄くドキドキして恥ずかしい。
男の人にこんな事されるの初めてだ。
J「イチャついてるところ悪いけど、2人とも決まった？」
「イチャついてない！」
和「もーJ、邪魔しないでくれるー？」
和くんが肩をくっつけながら潤くんに言った。
潤くんはそんな和くんの様子を気にする事なく「で？何飲むの？」と言って店員さんを呼んだ。
オーダーを取りに来てくれた店員さんに注文を伝えて、料理がくるのを待った。
「そう言えば潤くん、ショーの時のアシスタントって決めたの？」
J「んー、悩んでるけど篠田にしようかと思ってる」
「あー篠田くん最近頑張ってるもんね」
ヘアショーの時は基本的にスタイリストとアシスタントがペアになってスタイルを作っていく。
その時のアシスタントとしての候補に上がってるのは、今年入って来た一年目の篠田くん。
手先は器用な方じゃないけど、人一倍の頑張り屋さん。
一年目もコンテストには出るけど、競技は1番最初にするから1番最後のショーには問題なく出れる。
アシスタントだと練習も特にいらないし。
まぁ…潤くんの指示に的確に対応しないとダメなんだけど。
でもそれは普段のサロンワークから出来ないとダメだから、大丈夫だと思うんだけど…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
