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和「着いたよ。裏に車止めてくるから先降りて、店行ってて」
「はーい。ありがとうございます」
チラッと後部座席を見ると潤くんも車から降りるところだった。
先に降りた潤くんの後ろについて行ってお店に入っていく。
外観は全くお店には見えなかった。
私が「ここ本当にお店なの？人のお家じゃないの？」って疑ってる間に潤くんは、扉を開けて入って行った。
お店に入ると店員さんがこちらに気付いて近づいてきた。
「いらっしゃいませ、松本様。いつものお席ご用意しております。」
店員さんはそう言って私たちを奥の個室？みたいな部屋に通してくれた。
いつものお席…顔パス…やっぱり潤くんは凄いなぁ…
部屋の中に入ると真ん中には膝より少し高いかな？ってくらいのローテーブルに、黒い皮張りの2人掛けソファが２つ向き合って置かれていた。
ソファの横にあるカゴは荷物を入れる為のものだろう。
潤くんがジャケットを脱いで入り口側のソファの背凭れに掛けて、持っていた鞄をカゴに入れた。
潤くんがそっちに座るなら、私は奥のソファに座ろう。
「潤くんジャケット掛けるからかして」
自分のコートを壁に掛かってるハンガーに掛けて潤くんのジャケットも一緒にハンガーへ掛ける。
J「適当に頼むから飲み物決めといて。あ、何か食べたいのある？」
「わかんないから潤くんのオススメでお願いします。潤くんは飲み物どうするの？」
J「俺ビールで」
「私は何飲もっかなぁ」
ドリンクメニューを見ていると、和くんが店員さんに案内されて部屋に入ってきた。
和「Aちょっとそっち寄って」
和くんはそう言って隣に座った。
「え？隣に座るの？」
あ、思わず声に出しちゃった。
和「んー？ダメ？」
首をコテっと傾げながら言うから、思わず息を飲んだ。可愛すぎない…？
「ダメじゃないけど、てっきり潤くんの隣に座ると思った。」
和「あぁ、そう言う事ね。俺、左利きだから右側に誰か座ってると手が当たるのよ」
なるほど。確かに潤くんの隣だとお互いの腕が当たってご飯食べにくいもんね。
ん？でもそれだと潤くんに左側に行って貰えば良いんじゃ…？
「和くんは何飲む？ビール？」
ドリンクメニューを広げて、和くんにも見える様に少し左に寄る。
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
