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「戸締りOK！」
J「じゃぁ行くか」
「はーい」
歩いて行くのかな？意外とお店から近いとか？
先を歩く潤くんについて行くと駐車場に着いた。
J「ニノが車で来てるし、ここからちょっと遠いから車で移動する。Aどこのる？」
「え？私どこでも良いよ」
J「じゃぁ前乗って。俺ちょっとやる事残ってるから片付ける」
「はーい。あ、でも私お店の場所わかんない」
J「ニノが知ってるから大丈夫。ニノ、この前行ったあの店だけど、わかるよな？」
和「あそこ駐車場あったっけ？」
J「店の裏に止めれたはず」
言うや否や潤くんは後部座席に乗った。
私もそれに続いて和くんの横…助手席に乗った。
「お願いしまーす」
和「んー」
和くんが返事とも取れないような返事をして車は動き出した。
家族の運転以外で車に乗るのが久しぶりすぎて何だかドキドキする。
しかも運転してるのが男の人だなんて…しかも自分は助手席。
運転してる和くんをチラッと見たらドキッとした。
ドキッと…？何でだろう？
多分私はこの時の胸の高鳴りの理由に気づいてた。気づいてたけど、気づかないふりをした。
和「なに？」
「え？」
不意に和くんと視線が重なった。
和「さっきから視線が凄い気になるんだけど」
「あ…ごめん…」
和「別に怒ってるわけじゃないんだけど」
「……」
和「そんな落ち込まれても…」
「…ごめん」
和「はぁ…」
溜息吐かれた。そうだよね。うん、今のは私が100％悪い。
和「俺ってそんなに怖い？」
「っそんな事ない！！」
あ、思ったより大きい声出ちゃった。和くんもビックリしてる。
和「あはははは。そんな慌てて否定しなくても」
めちゃくちゃ笑われた…恥ずかしい。
「そんなに笑わなくても…」
丁度信号が赤になって車が止まった。
ハンドルに置いた腕の上に頭を預けこちら流し見る和くん。
和「Aの反応が可愛くてついね」
何でそんな優しい目で見てくるの。
「揶揄わないでください。」
和「ごめんごめん。謝るから拗ねないでよ」
「拗ねてません」
嘘だ。私は今拗ねてる。自分でも分かってる、面倒臭い女だって自覚してる。
和くんはそれ以上何も言って来なかった。
タイミングが良いのか悪いのか、信号が青に変わり再び車が動き出した。
私は少し気まずくて和くんの方を見れず、窓の外を眺めてた。
10分ほど経った頃、不意に車が止まった。
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
