明日の君に恋をする [NK] (ページ22)

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J「Aー。おーい、A？あれ？」

和「Jどうした？」

J「いや、裏にスタッフがいてるんだけど…寝てんのか？」

和「え？仕事中に寝るとかありなの？」

J「俺が休憩してて良いって言ったからね。ちょっと見てくるから待ってて」

んー…やっぱり何かしっくり来ないなぁ…。
スタイルだけで見たら自分で言うのもどうかと思うけど、そこそこ良い線行ってると思うんだけどなぁ。
ちょっとスタイル変えないとダメかな…

J「あのモデルさんだと、もっとカッコいい系で攻めた方が良いと思う」

「…っビックリしたー！！」

J「今のスタイルも凄く良いけど、あのモデルさんだとトラッド系とかマニッシュ系でも良いし、何ならその辺合わせても良いかもよ？」

「それだ！あの子普段はモード系だからずっとそっちに引っ張られてて、何かイメージとズレがあったけど…潤くんのお陰でスッキリした！！」

J「それはよかった。じゃあ次は俺のズレ、戻してくれる？」

「あれ？もうそんな時間？片付けたらすぐに行きまーす！」

チラッと時計を見たらあれから40分程経っていた。
潤くんのモデルさん閉店時間に来るって言ってたから…10分くらい待たせてる？！
早く片付けなきゃ！！

J「店でコーヒー飲んでるから、ゆっくりで良いぞ」

潤くんはそう言ってコーヒーメーカーからコーヒーを2つ淹れて、お店の方へ出て行った。
出て行くときに「こっち来る時、Aもコーヒー持って来いよ」って言ってた。
潤くんのコーヒーはめちゃくちゃ美味しいから好きなんだよね。
本当ならブラックで飲むべきなんだろうけど。
何度も言うけど私には、コーヒーをブラックで飲むことなんて一生ない。
だって苦いし。
みんなはその苦いのが良いって言うけど、苦いものは苦い。
コーヒーをブラックで飲まなくても、生きて行けるから良いんだ。

なんて思いながら手早く片付けて、自分のマグカップにコーヒーを淹れる。
もちろんお砂糖とミルクはたっぷり入れる。

「すいません。お待たせしました。」

J「A、しょうかいするからとりあえずこっち座って」

言われるがままに潤くんの隣に行った。