明日の君に恋をする [NK] (ページ3)

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『最初のニュースは、またタイムトラベルによる歴史改変の事件ですね』

『安倍野首相はタイムトラベルに関する特別臨時委員会を開くようですね。』

アイ｢Aさんってタイムトラベルした事ありますー？｣

｢ないよー。やりたいとも思わないしね。｣

いい思い出もないし

アイ｢えー！でも１回くらいやってみたくないですか？あの時こうしておけば良かった！！みたいな事ないんですか？｣

｢それはあるけど。でもタイムトラベルしてまでとはならないかな？お金もかかるしね。アイちゃんはやってみたいの？｣

なんて聞いてしまったもんだから

首が取れるんじゃないかってくらいの勢いで振り向いて、力説してくれた…

アイ｢だって！少し前に遡るだけで人生やり直せるんですよ？！若い頃の親にも会ってみたいし、出来なかった告白もしたいし！あの時あの場所にいたら、あの芸能人と結婚したのは自分だったんじゃ？とか！｣

うん。言いたい事は凄い伝わったけど

｢それだとタイムトラベル法に違反しまくりじゃない？｣

そう。これが1番の問題

やり直したい事があって過去に戻っても、実際は何も出来ない

アイ｢そんなのバレなきゃ大丈夫ですよ！歴史改変って言っても、個人の歴史なんて変わった所で大した問題にならないですよー！｣

｢例えばの話だけどね？もしアイちゃんが過去に戻って、この二宮さんと出会うでしょ？そして恋に落ちる。でも本当だったら違う人が出会って恋に落ちるはずだった。そしたらその人の過去は変わっちゃうよね？｣

国を動かす程の改変ではないけど、これも立派な歴史改変で法律違反になる

アイ｢そうですけど…実際はそうなったら訴えるとかするんじゃないですか？Aさんだったらどうします？今の彼氏さんとの過去が変わって、付き合ってないってなったら。｣

｢気付いたら行動は起こすかなぁ？｣

気づければ…なんだけどね

アイ｢普通は気付くんじゃないですか？だってついさっきまで自分の彼氏だったんですよ？｣

改変された事ない人は、普通はそう思うよね

｢確かに改変された当事者達は酷い目眩に襲われるから、気付くけど。でも寝てる間だったら？｣

これが1番怖い
寝てるから目眩に気付かなくて、最悪の結果になる時だってあるはず

アイ｢寝てたら流石に気付けないですもんね…あ！！でも確か1時間くらいなら、前の記憶と新しい記憶の両方あるんじゃなかったですか？｣