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凄い…ナチュラルに名前で呼ばれた。しかも呼び捨て。
でも…何だか分からないけど、嫌じゃない…
相葉さんが言ってたするって入って来るってこの事だったのか…
和也｢だからその話は禁句…までは行かないけどネガティブな話題なのかなって。それにネイルとかメイクの話、Aからして来たしね｣
｢そうでしたっけ？｣
和也｢うん。自己紹介の法則ってあるでしょ｣
自己紹介の法則…ってなに？
｢それなんですか？｣
和也｢聞いた事ない？｣
｢はい…｣
顎に手を置いて親指で唇をスルってなぞって、目を細めてふって笑って……
え？何この人。なんでこんなに可愛いのに色気が溢れ出てるの？天使なのかな？
和也｢自己紹介の法則ってね、基本的には悪口の時になるんだけど。例えばね｣
私に彼氏がいたとして、男友達とご飯を食べに行く。
彼氏もその男友達の事を知っていて、ご飯に行くのをOKしてくれている。
でも女友達がそれを見て浮気だと言う。
どんなに説明しても、でもそれは周りから見たら浮気だって言って聞かない。
そんな女友達が実は浮気をしていた。
二宮さんの説明はこんな感じだった
和也｢その女友達はね、自分が浮気してるから彼氏いるのに男と一緒にいると浮気だって。それが当然だって思っちゃうの。それが自己紹介の法則｣
｢私、そんな事してました？｣
無意識にそんな事してたのかな。そうだったらちょっと…いや、かなりショックだな。
和也｢あはっ違うよ。今のは悪口の方の法則ね。Aがしてたのは、んーコンプレックスになるのかな？そっちの法則｣
｢コンプレックス…ですか？｣
和也｢今までに色々言われてきたんじゃない？だから、人から言われる前に自分から話題を出して予防線貼るの。でもちゃんと友達の事も褒めて、相手の意識をそっちに持って行く｣
違う？って言いながら首をコテっと傾けて微笑まれた。
｢最初の部分は、合ってます。さっき二宮さんが言った通りで、女なのに手がガサガサなんだね。美容師なのにネイルしないんだね。それなのに偶にネイルすると、そんなの誰も見てないよとか、男はそんな爪好きじゃないとか｣
和也｢お前らの為にやってんじゃねー！！ってなるよね｣
｢そうなんです。全部自分の為なのに。あ！でもデートとかお出掛けってなったら、お洒落はしますよ？｣
和也｢それはTPOに合わせてでしょ？で？｣
｢はい？｣
和也｢最初の方は合ってますって｣
｢あ、それはですね｣
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
