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雅紀｢ねぇねぇ、ところでさっきニノとAちゃんは何ケンカしてたの？｣
｢ケンカって程でもなたんですけど…｣
雅紀｢うんうん。ニノが何か変なこと言った？｣
和也｢何で俺が悪いの前提なのよ｣
｢いや。二宮さんは悪くない……こともないのかな？｣
和也｢おい｣
｢だって二宮さんがあんな事言うから、あの人たち怒ったんじゃないですか！｣
和也｢本当の事言っただけでしょ｣
雅紀｢なになに？やっぱり何かあったの？｣
ユキちゃんと相葉さんが何だかやけにキラキラした笑顔で見て来た。
私はさっきのトイレ前ナンパ事件の事を簡単に説明した。
雅紀｢なーんだ、そんな事だったんだ。俺はてっきりニノがAちゃんに失礼な事でも言ったんだと思ってたよー。でもそれはニノの通常運転だから、気になくて良いよー｣
｢いつも皆にそんな感じなんですか？｣
雅紀｢んー。皆ってわけでもないかな？俺たちにはまぁ…普通だし、会社でも上司とか先輩とかにめちゃくちゃ可愛がられるタイプだしねー｣
和也｢相葉さんの方が可愛がられてるでしょ｣
雅紀｢そんな事ないよー。ニノは本人が気付かないうちに気を遣ってくれるし、気付いたらこっちのスペースにするって入って来てるんだよ。それって凄いよね｣
あぁ…この人は本当に二宮そんの事が大切で大好きなんだなぁ。
しかもそれを本人の前でも素直に表現出来る、根っこからの良い人。
裏表もなければ、人の悪意にも気づかなそう……
よく言えば凄く良い人。悪く言えば騙されやすい人。
でも相葉さんの言ってることは凄くよく分かる。
トイレ前ナンパ事件の時は流石に…うん。あれだけど……
でも席を取る時とか、空調の事とか。
暑いから中にしよう。じゃなくて、陽射しがキツいからって私たちの事を考えてくれる。
空調が寒いのも気づいて席を代わってくれたし。
ただ…言い方が…ね。
お気遣いツンデレわんこさんだし、仕方ないけどね。
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
