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｢えー私が悪いの……？｣
雅紀｢Aちゃんが俺に奢られないのが悪い！！良いから飲みたい物を言いなさい！！｣
｢じゃぁ……アフォガートを…｣
雅紀｢オーケー！！注文して持って行くから先に席取ってて！ニノは多分テラスでタバコ吸ってるから！｣
そう言えばいつの間にかいなくなってる。
外を見たら相葉さんの言うとおり、本当にタバコ吸ってる。
タバコ…吸うんだ。なんかイメージないな。
｢あの…相葉さんが席取っててって仰ったんですけど、テラスの方が良いですか？｣
和也｢いや？中で良いよ。この時間テラスだと陽射しキツいから嫌でしょ？｣
｢でも…｣
和也｢あぁ、これ？別に気にしなくて良いよ。吸いたくなったら勝手に出るし、そこまでヘビースモーカーじゃないし｣
｢そうですか。では中で席取りますね｣
和也｢よろしくー｣
陽射しがキツい…か。
てっきりタバコ吸いたいから外にしよーとか言うと思ったのに。
それはそれで別に良いんだけど。
あれ？意外と良い人？いや…でもさっきのアレがあるしな…
どっちが本当のニノさん？そもそもニノって名前かな？苗字？あだ名？
4人掛けのソファ席が空いていたから座って待ってると、ニノさんが来て正面に座った。
和也｢あれ？相葉さんたちは？｣
｢まだなんですよね。混んでるのかな？｣
和也｢どうせ良く分かんない注文してるんでしょ｣
｢あー…何となくイメージできますね｣
呆れたように息を吐き、ソファの背もたれに凭れ深く座ったニノさん。
チラッとレジカウンターに目をやると、まだ注文してるところだった。
しかし……座る場所が悪かったのか、空調が直撃すぎて寒い。
1度寒さを感じると薄手のカーディガンを羽織っても無意味に感じる。
あぁ、どうしてこの席に座ったんだろう。
和也｢ねぇ、そこ代わって｣
｢え？｣
和也｢あんたはあっち｣
そう言って強引に席を立たされて、場所を代わった。
もしかして……
｢あの……ありがとうございます｣
和也｢なにが？｣
｢席、代わって頂いて。少し空調が寒かったので｣
和也｢別に。こっちの方がテラスに近いから｣
ふいっと横を向いた時に見えた耳が、少し赤くなっているように見えた。
もしかして…照れてる？
え？ツンデレ？ほぼデレがないけど。
無意識のお気遣いツンデレわんこかな？
あ、綺麗な鼻筋。顎のラインもシャープで、唇もツンって尖らせて。
全体的に見てもやっぱり、整った綺麗な顔してるよね。
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作者名：白ネコ | 作成日時：2019年11月20日 17時
