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マイキーくんに言われた通り、無事であることだけ千冬に連絡した
彼が部屋から出ると、入れ替わるように別の男の人が来た
そして、私のスマホを取り上げて行った
本当なら今頃、2人でお疲れ様会をしてたはず…
むしろ、とっくに食事も終わって、リビングでくつろいでる時間
千冬が隣で漫画を読んでて、ペケちゃんが足元にいて…
なのに、どうして急にこんなことに…
どうして私が、こんな目に遭わなければならないのか…
眠れないまま、朝日が登った
本当なら、今日から新しい生活が始まるはずだった
いつもは私の方が先に仕事に行くのに…
今日からは、私が千冬を見送る側になるはずだった
夜は毎日夕飯の支度をして、待っているはずだった
そんな生活が始まるはずだったのに…
A
「…千冬…
会いたい…
助けて…」
大粒の涙が頬を伝っていく
一晩中泣いたのに、まだ涙が出る…
すると、部屋のドアがノックされた
ドアが開くと、やはり知らない男
？？
「起きてたか
とりあえず着替えを用意させた
風呂に案内するから着いてこい」
そう言われても、わかりました、なんて着いて行けるはずもない
動かない私に、男は言った
？？
「どうした？
ここでは俺らの言うことは絶対だからな
歯向かわない方がいい」
A
「…わかりました…」
鶴蝶
「それでいい
俺は鶴蝶
何かあれば俺に言え」
そう言われたものの、頷くことも返事をすることも…
怖くてできなかった
豪華な浴室で、お湯につかる
考えるのは千冬のことばかり
怒ってるかな…
心配してるかな…
昨日は一晩中探してくれたのかな…
昨夜は、ちゃんと眠れたのかな…
突然奪われた日常
そもそも、なんで私はここにいるんだろう…
退社して、いつも通りの道を歩いていたはず
途中、知らない男の人に、場地Aか、と声をかけられた
そのまますぐ脇に停められていた黒塗りの車に押し込められて…
すぐに、意識がなくなった…
そして、気が付いたら知らない部屋にいた
何度考えても、なぜ私が、と思ってしまう
身代金目当て？
それとも、過去に商談してきた何かの恨み？
わたしには、わからないことだらけだ…
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神奈月(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。お話は佳境ですが、みなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。 (2022年11月27日 7時) (
レス) id: d80d51a44f (このIDを非表示/違反報告)
あい - いつも更新を楽しみにしています。千冬と一虎、これからヒロインとどんな結末が待ってるのかとても楽しみです (2022年11月26日 16時) (レス) @page39 id: c280eab537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年11月1日 13時
