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ペケが急に脱走し、偶然にもAに会うことができた
そして、ずっと疑問だったことが一つ判明した
Aにプレゼントした、あのネックレス
シンプルすぎると思っていたが、本人は気に入っていたようで肌身離さず身につけてくれていた
あのネックレスについた石と、同じ色の石がついたペケの首輪
ペケの首輪はAと別れた後、偶然取引先から仕入れたものだった
あのネックレスと同じ色だったから自分で買って、ペケにつけさせた
まさか、俺の目の色と同じだったから、Aはあのネックレスを選んだのか…
もっと早く、それを知りたかった…
それともう一つ気付いたことがある
俺の名前を言いかけていた
『君のご主人は私じゃなくて、ちふ…ーー』
完全に、俺が消えてるわけじゃない、と確信した
ただ、俺が名乗っても、Aは特に何かを思い出したというような様子はなかった
翌日、仕事に行くと一虎くんが不機嫌そうにしていた
なんだよ、朝から…
そう思っていると、俺の目の前にドンっ、とランチバッグを置いた
あの頃使っていたものと、同じだ
千冬
「一虎くん、これ…」
一虎
「…なんでか知らねぇけど、お前に持っていくようにってAに言われた
2人分も３人分も作る手間は同じだから、って」
一虎くんの手にも、あの頃と同じランチバッグで、A手作りの弁当
千冬
「…Aが…」
一虎
「何を急に思い立ったんだか…
とりあえず、渡したからな！」
一虎くんが苛立つ姿が、いつかの自分達の重なった
同時に思ったのは…
今朝まで2人が一緒にいたのか、ということ
やっぱ、付き合ってんじゃんか、それって…
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神奈月(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。お話は佳境ですが、みなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。 (2022年11月27日 7時) (
レス) id: d80d51a44f (このIDを非表示/違反報告)
あい - いつも更新を楽しみにしています。千冬と一虎、これからヒロインとどんな結末が待ってるのかとても楽しみです (2022年11月26日 16時) (レス) @page39 id: c280eab537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年11月1日 13時
