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まるで映画を見てるかのような感覚

それはきっと、Aが見てきたであろう世界線の記憶

多分これは、全部A目線の映像だ…

ステージ上でたくさんの観客とまぶしいくらいのペンライトがみえる

何かの知らせを聞き、その場で泣き崩れるA

…きっと、俺の死を知ったんだろう…

タケミっちと一虎くんと車に乗り込み、タケミっちと額を合わせるA

タケミっちが警察に逮捕され、一虎くんと2人で呆然としながら連行されていくのを見送る姿

仕事の予定が詰まっているのか、一虎くんにどこかのスタジオまで送ってもらっている

どうやらレコーディングらしい

…俺が言うのもなんだけど、俺が死んだの知ってすぐに仕事するって、なんかAらしいというか…

…あれ、なんか様子が変だ

レコーディングスタジオでヘッドホンをつけ、マイクに向かっているのに…

声が出ていない…

Aは喉を抑えながら、スタッフにもう一度、と合図を送っている

けど、何回やり直しても、Aの声は出ていない

Aはその場に、力無く座り込んだ

スタッフが慌てて駆け寄ってくる…



そして、タイムリープしたのか、場面は過去に戻った










鏡の前で制服を整えている

眠たそうなタケミっちが部屋に入ってきて、目が合った

タケミチ
『いつまで支度に時間かけてんだよ
 そろそろヒナを迎え行かねぇと遅刻すんだけど』

A
『ぇ、だって、制服のネクタイがうまくできなくて…
 12年も経ってたら、制服の着方なんて忘れるよ…』

タケミチ
『…おまえ、今、なんて…』

A
『あっ、なんでもない、気にしないでっ
 おかしいなー、昨日まで出来てたことができなくなっちゃうなんてねー…』

タケミチ
『A、お前もまさか…
 12年前からタイムリープしてきてるのか…?
 千冬が、あんなことになって…』

A
『…タケミチ…?
 千冬があんなこと、っていま言った…?
 …タイムリープって…?』

それから、タイムリープについてタケミっちからいろいろ聞かされた

どうやら、Aが初めてタイムリープしたときの記憶らしい







千冬
「これは、Aの記憶…」

一気に大量の記憶が流れ込んできた

我に返った俺は、思わず自分の頭を手で押さえた

頭痛でも起きそうなほどの、大量の記憶を見た気がする

けどそれはきっと、Aが見てきた記憶のほんの一部なんだろう
 

声を取り戻すために…→←2



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 松野千冬 , 東リベ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:神奈月 | 作成日時:2023年11月5日 13時

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