狂い出した歯車 ページ35
何気ない日常が、ずっと続くと思っていた
この日も、Aの買い物に付き合っていた
最近わかってきた
服選びが大変だ
場地さんとの思い出めぐりの日、さながらファッションショーを開催された
あの日だけだと思っていたが、毎回そうだ
今日はコメントどうすっか…
A
「ねぇ、これどうかな？」
千冬
「いいんじゃね？」
A
「こっちは？
…ちょっと丈が短いかな…」
千冬
「そーだな」
A
「これはどう？
…若すぎるかな…」
千冬
「全然大丈夫だと思う」
A
「千冬、ちゃんと聞いてる？」
千冬
「きっ、聞いてるから！
どれも似合うって！」
ほんとー？と疑いの眼で俺を見る
ようやく決まった1着を購入し、Aは上機嫌だ
購入理由は、千冬がくれたネックレスと合いそうだから、と
…その一言でさっきのファッションショーに費やした時間はチャラにしよう
？？
「千冬？
千冬じゃん！」
聞き覚えのある声
千冬
「ぉ、タケミっちか！」
中学からのダチ、花垣武道だ
隣には相変わらずヒナちゃんがいる
タケミっちはすぐに俺の隣にあるAに視線を移す
武道
「…もしかして、千冬のカノジョ？」
ニヤっとするタケミっち
ヒナ
「…って、Aちゃん…？」
A
「…もしかして、ヒナちゃん…？」
武道
「Aちゃんって…
あー！
場地くんの従兄妹の！？」
千冬
「え、なに？
知り合い…？」
A
「うん、中学の同級生
ヒナちゃんとは、一年生の時に同じクラスになったことあるの」
へー、世間って狭いな
っつーか、この2人と知り合いだったのに、つい最近まで俺とAは出会わなかったってことか…？
場地さんに従兄妹がいるって話も、場地さん本人からも周りからも聞いたことなかったしな
そのままの流れで、タケミっち達も一緒に近くのカフェに入った
俺が知らない、中学時代のAの話
武道
「Aちゃんっていったら、もー、高嶺の花だったもんなー」
ヒナ
「勉強できるし、優しいし、ヒナたちよりもすっごく大人びて落ち着いてたしね
ヒナ、Aちゃんに憧れてたんだから」
2人の思い出話に、Aは気恥ずかしそうにしていた
また、新たな一面を知ることができた
ところが、ここから俺たちの歯車は急速に狂い始めていった
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
