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昼飯はAの希望でファミレスだった
てっきり、どっか小洒落たカフェやらレストランとかに行くかと思っていたが、拍子抜けしちまった
２０歳をとっくに過ぎた社会人の男女が、初デート？でファミレスって…
Aの考えてることが全然わかんねぇ…
だからって、小洒落た店に連れてかれても、と思う節はあるが…
そういえば、海までは少しバイクで走ったけど、気付いたら渋谷周辺を歩いていた
このファミレスも、来たことあるな…
昼飯のあと、Aはとあるファッションビルに行くと言った
詳しくねぇけど、そこって中高生がよく行くような店が多い気がしたが…
案の定、入っているテナントは中高生むけの衣料や雑貨屋が多い
少なくとも、今のAが普段着そうな服の感じじゃない
なんで、ここに来たのか…
Aは迷わず一軒のアクセサリーショップに入っていく
キラッキラのアクセサリーが並んでて、目が眩しい
ただ、ここもやはり、Aが身につけそうなアクセサリーの店じゃない
周りは女子中高生や10代っぽいカップルばかりだ
にも関わらず、Aは静かに店内を見て回り、時々立ち止まっては、なにかを考えながら商品を見ていた
最初に行ったファッションビルから歩いてすぐの、別のビル
そこはAの雰囲気にもよく合うような落ち着いた店が多かった
が、ファッションショーさながら、何着も試着して、着るたびにこれはどうか、と聞かれ、コメントに困り果てた
ついうっかり、最初に着てたやつは？と言ったら迷わずそれを購入していた
軽率な発言だと思ったが時すでに遅し
まぁ、どれも似合っていたのは間違いないからいいとしよう…
服を購入してビルを出ようとした時だった
出入り口近くにあるジュエリーショップでAは立ち止まった
千冬
「どした？
少し見てく？」
A
「ぇっ、いいの？」
千冬
「散々連れ回しておいて、今更だろ？」
そか、と言いながらショーケースをゆっくり見て回った
気が付けば、あの横断歩道から、歩く時は自然に手を繋いでいた
A
「…ぁ…」
千冬
「ん？今度はなに？」
A
「ぁ、うぅん、ちょっと、いいなぁって思ったのがあっただけ」
千冬
「…ふぅん…
ちなみに、どれ？」
A
「あの青と緑の中間色みたいな石がついた…」
突然、Aの携帯が鳴った
A
「会社からだ…
ちょっと待ってて…」
Aはそういうと、少し離れたところで電話を始めた
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
