*9 ページ9
.
「はいどーぞ。まだ少し熱いからフーフーしてね」
なんて言ってるけど、ただフーフーしてるところを見たかっただけ。言わないけど。だってAが可愛いから仕方ない。
ソファーに座っている僕の足の間に座って言われた通りにフーフーするAをこっそり写真を撮る。
うん、今日もAは可愛かった。
『美味しい…ありがとう、司さん』
「どういたしまして。僕もひとくちちょーだい」
『うん、はい』
Aからマグカップを受け取り、ひとくちもらう。
うん、我ながら上手くできた。と言っても温めた牛乳に砂糖とハチミツ入れただけだけど。ほら、愛情も入ってるから…。
気持ち悪いからやめよう。
ありがとう、と言ってAにマグカップを返す。
「それ飲んだら今日はもう寝ようね」
『…うん』
心做しか元気がないAの頭をポンポンと撫でる。
きっと僕達に迷惑をかけたとか余計な心配をしてるんだろうな、と予想する。
長年一緒にいたら思ってることはだいたいわかるから。
「気にしなくていいんだよ。むしろもっと頼ってほしいなー」
『え…?』
「Aの考えてることなんてわかるよ。」
『ぅ…』
どうやら図星みたいだ。
話を逸らすように、もうお腹いっぱいと半分くらい残ったマグカップを差し出してきた。
苦笑いしてそれを飲み干し、片付けてソファーで毛布にくるまり丸くなってるAを子供を抱くように抱っこする。
「ふふ、拗ねてるの?」
『…拗ねてないもん』
「そっかーAは拗ねてるのかー」
『だから、すねてないっ!司さんのバカ!』
「すみまへん」
普段は届かない位置にある僕の頬をここぞとばかりにつねってくる。手加減をしているのかそれとも本気なのか分からないけれど、そんなに痛くないよAちゃん。口には出さないけども。
頬をつねった僕の顔がよほど変だったのか、堪えきれなかったようにAが笑いだす。
「よかった、やっと笑った」
『…っ』
「A、ずっと暗い顔してたから。」
心配だったんだよ、と続けると首に腕を回してぎゅっと抱きついてくる。
耳元で小さく『ごめんね』と謝られたから、僕も仕返しに耳元で「いいよ」と返した。
しばらくその場でクスクスと笑いあって、僕は寝よっか、と切り出した。
「おやすみ、A」
『おやすみなさい、司さん』
------------------------------
無理矢理終わらせた感ある。
リクエスト募集します!
.
254人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫狐(プロフ) - 光芒さん» ご指摘ありがとうございます。外し忘れていたようです。すいません。 (2016年12月29日 11時) (レス) id: c91017cc56 (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - あの,この作品は2次創作ですよね?でしたらオリジナルフラグははずさないといけないのではないでしょうか?違ったら御免なさい。コメント失礼しました。 (2016年12月29日 5時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫狐 | 作成日時:2016年12月26日 2時