仲良しJUMP 11

ゆとちね ページ24

裕翔side



朝起きたらいやーな感覚で。
頭はガンガンするし、身体はぶるぶると震える。
もしかしなくても完全なる体調不良。

熱を測ってみると37.6度と微妙すぎてため息しか出ない。

今日はシングルのプロモーションビデオのダンスの第1回目レッスン。
今回は踊るから今週の3日を使って振り付けを確認して、来週本番という形になってる。
2回目ならまだしも1回目を休むと後の仕事に影響が出そうなのが怖いし、高熱ってわけでもないからとりあえず行くことにしよう。

でもこの年齢で上がるタイミングの微熱程しんどいものは無いのではないんじゃ…ってぐらいしんどくて、座り込みたくなる体をなんとか支えながら用意をし、マネージャーの車に向かった。



マネ:「おはよう」

裕:「んー。おはよー」

マネ:「眠たそうですね笑 山田と昨日やってたでしょ？ゲーム。さっきなんか言ってたよー裕翔途中で寝てしまってチーム戦なのに負けたって笑」

裕:「そうなんだよね。なんか眠気が襲ってきて」



そうだった。昨日寝る前にいつも通りゲームしてたんだけど、体がだるい感じがして、気がついたら寝てたんだよね。途中でソファーからベッドに移動したんだった…その時は眠いだけだと思ってたんだけどな…

昨日夜中までゲームしていたのを知られた以上体調が悪いなんて言いづらくなってしまったし、やまに会うのも少し怖い気がする。笑




マネ:「ゆうと！起きて！着いたよー」

裕:「んー？」

マネ:「なにかあった？全然起きないからびっくりしたよ。」

裕:「…あ、ごめんね。降りる、ありがとう」



気がついたら寝ていたようで見慣れた駐車場だった。

普段のように楽屋に行く道なのに長く感じて。

昨日のゲームの件もありやまには申し訳ないけど、着いたらとりあえずどこかに横になろう。

熱上がったのかな…なんて思いながら楽屋になんとか到着。



涼:「あ！ゆーてぃー！」



ドアを開けた瞬間声をかけてくるやまちゃん。昨日の件はごめん。そう言いかけた時。



涼:「ごめんなんだけどさ、知念見ててくんない？色々取ってくる」

裕:「え？」

光:「おはよー裕翔。こっちこっち。知念熱あって」

裕:「え、あ…」



来ているメンバーの集まる先は真っ赤な顔でぐったりさんな知念がいて。

こんな状況で俺も熱があるなんて到底言えるはずもなく、どうしたらいいのかと混乱してしまった。

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