仲良しJUMP 11

ゆとちね ページ28

慧side


慧:「あのさ、大声で言えないんだけどさ、裕翔倒れてて」

光:「えっ？！」

慧:「いや静かに。ちょっと待ってね。今高木についてもらってるんだけど、今みんなに言うと知念も山田も責任負っちゃうかな…って思ってて。だからと言って言えないからタイミング見てるんだけど…」

宏:「結構やばいの？」

慧:「廊下で座り込んじゃっててさ。」

光:「見てくる。」

宏:「振付師さん帰ってくるまでに帰ってこいよ」

慧:「どのタイミングで言うと知念に責任感じさせず、山田に後悔させないかなんだよなー」

宏:「次のレッスン続行させるかも問題だよな〜」

涼:「あのさ、裕翔帰ってこねぇーんだけど知らない？絶対逃げたじゃん。タチ悪い」

慧:「裕翔本人にいいなよ〜」

涼:「言いたいけどいねぇーからじゃん」

慧:「まぁまぁ怒んなよ。山田もイライラしてると思うけど、裕翔も裕翔で抱え込んでることもあるんじゃない？」

涼:「いや、そうかもしれないけど…それでもメンバーがしんどい時に助けてやらねぇのは俺は違うと思う。」

慧:「その言葉後悔しないようにね？きっと返ってくるよ？」

涼:「何言ってんの？」

宏:「まぁまぁ。とりあえず涼介は1回クールダウンしような。知念も大丈夫だって言ってたでしょ？たぶん裕翔のことだから知念が過剰に心配されるの嫌なの知ってるしだからちゃんと適切な距離を考えて接してたんだと思うよ？」

涼:「そう…だけどさ…」

侑:「涼介心配してくれてありがとう。でも、ただ熱あるだけで僕そんなにね。大丈夫だからさ。」

大:「山田は人のことほっとけないもんなー」

侑:「ありがたいんだけど、涼介。ほっとけないくせして、本当に困ってるけど言えない人には手を貸さないんだね。」

慧:「え、知念？」

侑:「僕が気づかないわけないでしょ？絶対僕のせいだし…」

宏:「このグループってなんかほんと優しすぎるな」

大:「ニコニコおじさんだ！」



知念はわかってたのか聞こえてしまってたのか…

たぶん何が起こってるのか把握してるのは山田以外な気がする。

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