仲良しJUMP 10

だいき ページ20

光side



今年の本屋大賞はこの本選ばれるといいな。心温まる話だし、深い。なーんて、思いながら読み終えた本の感想を自分の中で考えてみる。

バカいじりされるけど本を読むことは好きな俺。

みんながいるところで読んだらバカにされるから本は1人の空間でしか読まないのは内緒。薮にはバレてるけど。というか、俺が面白かった本を紹介して、薮はビジネス書なんかを紹介してくれる。たまに交換したりしてるけど俺は物語が好きだなって。



トントントン



優しいノック音がし、伊野ちゃん来る頃か。はーいと返事をしながら本を片付けると開かれた扉には知念。



侑:「大貴やばいんだって？」

光:「おぉ、知念。そうだね〜かなり高いからぐったりでさ…」

侑:「僕今日上がりだから手伝うよ。役に立つかわからないけど」

光:「いてくれるだけで安心するよ。あとちょっとで伊野ちゃんも来ると思うからここでゆっくりしてな」

侑:「ありがと。ドラマって疲れるんだよね。でも楽しい！」



疲れも見える知念の顔には充実感がたっぷりあって。そういや最近伊野ちゃんもこんな顔してるな



侑:「僕の顔何か付いてた？」

光:「いや。お疲れ様。」

慧:「あぁー！いた！おぉ知念！」

光:「いやいや、開け方雑。」

慧:「ごめんごめん。思った以上に押したから帰っちゃったかなと思ってさ」

光:「ちゃんといるよ。さ、起こして病院連れて行くか」

侑:「だいき〜起きれる？」

大:「ちねん…？」

侑:「ん。知念。」

大:「あっつー」

光:「暑そうだね。顔真っ赤。」

慧:「ここまで上がったらあとは冷やして下げるだけかな」

大:「ちゃん？」

慧:「そうおれ。」

大:「あぁ…ん。」



ぐったり大ちゃんを病院に連れて行き、薬をもらって大ちゃん家へ帰ることにした。

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