えがおの花

3日目 ページ39

侑李side


宏「…涼介もういいの？」

涼「ぅん…食べられない…」

宏「じゃあもらうよ？」




出汁茶漬けを求めて少し歩いて疲れたのかお店に着く頃には喋ることもなく、ぐったりとお店の壁に体重を預けて順番を待ち、座ってもぐったりと肘をついたり、小サイズにしたのに半分以上残してて絶対ぶり返してる。




侑「…涼介、熱あるよ」

涼「ないない。だるいだけだから」

宏「結構あるじゃん。上がったり下がったり繰り返してつらいでしょうに…」

侑「とりあえず帰ったらシャワー軽く浴びて寝なよ」

涼「そうする。明日は絶対行きたいし」

宏「完食！さー、早いとこ帰りましょっか」

侑「うん。お金は…先払いだったからこのままでいいのかな？いいよね」

宏「さっきの人たちみんなそうだったからいいと思うよ。ごちそうさまでした！」

侑「うん。ごちそうさまでした〜」



ゆっくりと歩く涼介に合わせながらゆっくり歩く。

寒いのか、時折腕を摩ってる。熱上がらないといいんだけど…



慧「よっ！あら、山田ダウンしてる？」

雄「どうした〜？」



たまたまエレベーターを待ってたら伊野ちゃんと雄也が帰ってきててばったり会った。

壁にもたれかかってた涼介だったけど、雄也に近づいて頭をぐりぐりしてる。



雄「少しあったかいね〜」

慧「ホテルの鍵もらってきたよ。薮さ、自分の部屋の鍵どうするつもりだったの」

宏「忘れてた笑 知念たちと一緒かと思ってた笑」

雄「まぁ、これで3部屋ともキー貰ったし夜中まで飲めるね笑」

慧「明日運転だから飲まないんでしょ？」

雄「そうだけど、そのために早く帰ってきたけど！」



雄也ってかわいいよね。

部屋に入って、涼介シャワー浴びさせて熱測って、髪乾かして、たくさん水分取らして寝かした。

明日には下がってるといいんだけど…。

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