オレンジのひまわり (ページ30)

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涼介side

…ほんとうにこれでいいのか？

家に着き手を洗ってベッドに横になって…るはずもなく、壁に身体を預けながらゲームを真剣にしてる大ちゃんのリクエスト通り、家にあった食材でコロッケを作った。

大「油のコーティングがあるから大丈夫」

とか言うけど、一昨日まで高熱でげーげーしてた人に油ものなんて食べさせられないから、ネットで “揚げないコロッケ揚げてるみたい” と検索し美味しそうなものを作った。

じゃがいもに玉ねぎ、にんじん、お肉、お付けのサラダで栄養は完璧だと思う。

涼「大ちゃん出来たよー」

大「ちょっと待って！これ勝ったらセーブするから！」

涼「わかった。…熱はないか」

大「なんだよ、急に」

涼「心なしか顔がだるそうに見えたから」

大「あ～！今勝ちそうだったのに～悔しい。え？元気だって」

涼「食べる前に熱測ってからね」

大「へーい」

熱測りながら食べてる大ちゃん…終えてからにしような笑

大「鳴ったわー」

涼「知ってる。37.0度、許容範囲」

大「んね、元気でしょ」

涼「そうだね。でも、昨日までの件があったから心配なんだよ。食べたら薬飲んで寝るいいね」

大「はーい」

俺は大ちゃんのお母さんかよ

約束通り薬を飲んで布団に入ったら即爆睡してて可愛いなーと年下のくせして思う。

あのあと俺も寝ちゃってて、起きたら夜もいい感じの時間だった。

お腹すいたとうるさいここの家の大人が1人いるから、お昼の材料を変えてスープとご飯にしたらペロっと食べてくれて嬉しかった。