仲良しJUMP 13

だいき ページ8

大貴side


最近なんとなく体調が良くない。

めっちゃ崩してるわけでもないし、人に言うほどでもない。

だけど、末端冷え性のせいか常に手足は冷たいし、どこかぼーっとしてしまう。



慧:「だいちゃん、顔色悪いよ？」



そういのちゃんに言われたついさっき。



大:「そうかな？」



なんて答えたけど、自分でもよく分かってなくて。

別に支障をきたすわけでもないけど、しんどいものはしんどい。

原因も分からないし、熱ってわけでもないし、なんで言ったらいいのかわかんない。



侑:「ゆーてぃー手冷たいー」

裕:「そーかな？」

侑:「涼介あったかいよ。やっぱりブタは代謝がいいね」

涼:「誰がブタやねん」

侑:「ふふ。いのちゃんほんと冷たい」

慧:「なにやってんの？笑」

侑:「カイロ探し」

慧:「んじゃ、大ちゃんあったかいんじゃない？」

侑:「大貴、大貴！だーいーき！」

大:「あぁ、うん？どうかした？」

慧:「やっぱり具合悪いんじゃないの？顔色ほんと良くないよ？反応も悪いし」

侑:「手貸して…冷たい！」

慧:「熱上がる前？」

大:「いや、末端冷え性だからだと思うよ？」

侑:「んーちょっと待って。大貴、手こうできる？」

大:「…こう？」

侑:「大貴、ちゃんとご飯食べてる？」

大:「まぁ。それなりに」

侑:「たぶん貧血だよこれ」

大:「え？」

侑:「結構具合悪いでしょ？」

大:「なんとなく…？」

涼:「え？！大ちゃん具合悪いの？！」

大:「山田声でかいよ…」

涼:「ちょっと動かないでね」



知念の声に反応した山田にまぶたの裏の色を見られる。



涼:「ほんとだ。めっちゃ貧血じゃん」

光:「なに？大ちゃん貧血？サプリいる？」

大:「いい」

慧:「一旦ソファーで寝たら？このカバン借りるね。こっち足元にして」



伊野ちゃんに言われるまま、ソファーに寝かされると、光くんが蒸しタオルを目の上に乗せてくれて、眠りについた。

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