仲良しJUMP 13

りょーすけ ページ40

宏太side


病院では、栄養剤と熱冷ましの点滴を打ってもらって診察前よりはしっかりとした山田。
入院か、帰宅かギリギリどちらか選ばせてもらえて、安心できるからと言う理由で帰宅。

でも、まだ際どいから何かあれば速攻病院に搬送することという約束になった。

…それに、涼介ももちろんだが俺はあとの3人も心配で。

表面能天気な3人だけど、繊細さもあって、2時間も閉じ込められたのはトラウマになってるんじゃないか…と。



慧:「山田ん家15階だっけ？…じゃあ俺階段で行くわ」

侑:「涼介エレベーター怖くない？」

大:「伊野ちゃんも乗ろうよ〜全員いたら大丈夫じゃない？」

宏:「無理しなくていいよ。俺も階段で行こうかな。30だし、運動しなきゃな」

慧:「あ、いや…怖いって言うか…なんかさっきだったからさ…」

宏:「いいよ。俺階段がいい」

裕:「じゃあ先に行くね」



ほらね。



宏:「さっきは頑張ったな。伊野尾のおかげで涼介も頑張れたんだと思うよ」

慧:「…怖かった。知識はあっても実際俺ビビリだし。とりあえず平常心でいようと思ったけど…」

宏:「そっか。無理はすんなよ。あまりにひどいようだったら病院で診てもらうのも出来るから我慢は禁止だからな」

慧:「…うん。」

宏:「…きつ…。エレベーター乗らない？」

慧:「え…」

宏:「うそうそ。いや、きついのはウソじゃないけど笑」

慧:「だめだ、おれ薮には敵わないわ」

宏:「俺も伊野尾には敵わねぇーよ」

慧:「なんかくせぇー恥ずかしいわ」

宏:「まじ青春野郎だな」



たわいもない話してたら涼介の家に着いた。



侑:「お帰り。大丈夫？息上がってない？」

宏:「きついわ。涼介は？」

大:「ひかが着替えさせて寝かせてる。出来るだけひかがそばにいるって」

侑:「今1人にするのはさすがにね」

雄:「あ、伊野尾くんおつかれ。あそこにお茶入れてるから飲みな。薮くんも」

慧:「ありがとー」

宏:「気が効くね〜さすが」

光:「とりあえず寝られたから寝かしてきた。薮と伊野ちゃんおかえり！」

宏:「ただいま。ありがとう。どう？涼介」

光:「あまり目は離せないから今は裕翔に見てもらってる。ひどくはなってないかな」

宏:「そっか。ありがとうな」

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