仲良しJUMP 13

りょーすけ ページ3

涼介side



…。



気持ち悪い。

…寝て起きて感じる胃の不快感。そうだ、昨日取材の途中であんな状態になって、病院に連れて行かれて胃腸炎と診断されて、家に帰ってきて即寝てたんだ。

吐き気も感じないぐらい寝ることができたけど、起きると気持ち悪くてお腹が痛い。布団の中で膝を抱えながら腹痛と闘う。

今日のお仕事はJUMP全員での収録。

マネージャーが無理なら休んでいいとか言ってたけど、そんなの俺が許すわけがない。

そんなことを考えてるとお腹がギュルっと動く…



涼:「はぁ…行くしか無いよな。」



とりあえず時間ギリギリまでトイレに篭り、スタジオ着くまでにお腹に来ないことを願うのみ。



涼:「…はよ…」

マネ:「全然大丈夫じゃなさそうだけどいけるの？」

大:「どうしたの？」

裕:「やまめっちゃ体調悪そうだけど」



喋る気もなく座席に身体を預ける俺に代わって昨日の一連の流れを説明するマネージャー。



大:「胃腸炎って辛いやつじゃん。山田、今なら間に合う、家で休むことも大事だよ？」

涼:「大ちゃんならわかってくれると思ってた」

裕:「大ちゃんもやまのこと思ってるんだから」

涼:「…もういい」



みんなの優しさも受けたる余裕なくて、ただただ吐き気と耐えるしか無い。

隣に座る大ちゃんに背を向ける形で窓を見ながら吐き気と戦ってるけど、もう無理だ…



我慢できなかった分が出て行き、服も座席も何もかも汚していく。

ごめんなさい、そう頭では思ってるのに出てくるものは汚いもの。

大ちゃんと裕翔の焦った声が聞こえてくる、本当にごめんなさい。

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