仲良しJUMP 12

ゆーと ページ9

裕翔side


クランクアップが終わりそのままカレンダーコンサートの打ち合わせ。

だが、俺はダメなんだ。行きたいけど行きたくない。


この1週間が食べられなくなって、様子も全然違うとマネージャーが昨日の夜撮影が終わったあと、病院に連れてこられた。

総合病院の1番奥、通称、精神科。というところに通され行くと、優しい人がいた。

その人に話をしてるうちに自分が1週間食べてないこと。食べようとして吐いたことを思い出した。そして出演者の方の褒め言葉が全部マイナスに聞こえていることを知った。

そう、俺、摂食障害と人間不信になってるらしい。


誰かに相談したいけど精神科というだけで偏見が持たれるし、言うなら直接言うしかないとメールで打つのはやめた。


言わなきゃいけないそう思いながら楽屋に入ると無駄にハイテンションなやつらがいっぱい…うぜぇ。メンバーに対してこう思ってしまったことへの罪悪感で気持ち悪くなったのを我慢する。


涼:「裕翔、起きられる？」

裕:「うん。」

涼:「マネージャーから話は聞いた。他の人たちはお前に恐怖心を与えたくないからって別のところにいるから」

裕:「ごめんね」



なんだろう、やまは安心感があって怖くない。



涼:「急にパニック起こして意識飛ばしたから焦った…大変だったんだね…」

裕:「ごめんね…無理する前に頼るって約束してたのに」

涼:「覚えてくれてたんだ！それだけで嬉しいよ」

裕:「やま、、やまのことは怖くない」

涼:「え？ほんと？」

裕:「うん」

涼:「やった！なぁ裕翔。俺、裕翔を支えたい。何ができるかわかんないけど…」

裕:「でも迷惑…」

涼:「迷惑なんてかけたなんぼだろ？」



熱くて優しいやまのおかでメンバーとも少しずつ打ち解け、人と接するのはだいぶ穏やかになれた。

ご飯はやまの美味しいごはんならすこーしだけ食べられるようになった。

今後もどうなるかわかんないけど、絶対完治させるからやまちゃんよろしくお願いします。

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