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佐「しおんはオレンジでしょ?Aちゃんはピンクで、れいらちゃんは水色でいい?」
しおん「水色か青!」
れいら「なんであんたが答えるのよ!」
佐「アハハ〜了解!じゃあ私は…グリーン系にしようかな!にしてもお揃いなんて可愛いこと言うね。キュンとしちゃった。」
しおん「友達とオソロとか最近あんましないな〜。れいらと昔オソロにしたものとかは残ってるけど。」
れいら「私もちゃんと取ってあるよ。」
2人の会話に、だからだよ、と心の中で返事をした。
小学生とか、中学生とか、お揃いが友達の証って感じで羨ましかった。
そこに混ざれない私は、ただ羨ましくはしゃぐ同級生の会話を耳にしていただけだった。
唯一の友達であったころちゃんには、流石に2人のおそろいは勘違いされると断られてしまった。
だから、あの時さとみくんたちとれいらちゃんと、お揃いが欲しかったのは、仲良くなりたいと言う願掛けも込めてだった。
『初めてできたAのお友達だから。お友達とのお揃い、憧れてたの。』
初めてできた女の子のお友達のれいらちゃん。
時間をかけて距離を縮めたしおんさん。
誰にも頼らず、初めてお友達になれた佐藤さん。
みんなにとっては友達の1人かもしれないけれど、私にとっては特別な人たちだから。
私のその文字に、優しく3人が笑ってくれる。
デザインについて話し合っていたら、いつの間にか日が暮れていた。
そんな様子を横目に見ながら、陽が落ちるのが早くなったなぁなんて、季節の終わりを感じた。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
かなーり時間がかかりましたが、学祭編終了となります!!
思ったより隼くんの立ち位置が淡白に終わったように感じるでしょうか?と思いつつ、あっさり切りたいというのは決めていました。この先もこんなに優しく想われていたことをAちゃんは知らずに生きていきます。でも、この物語はあくまでさとみくんとAちゃんの恋愛話ですから。これだけ彼女のことを想っている相手でも"入り込む余地はない"というのを淡白さから表現できたら良いなぁと思いながら現しきれてない気がしたのでここに記します。
色々詰め込んだ学祭編でした。しおんさんの出来事以外は、カレカノ感を意識したつもりです。少しずつ当たり前の関係になったが故に、常にそばにいなくても心の拠り所というか、絶対的な信頼と依存をじんわりと感じる表現ができていたらなぁと願うばかりです。
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唯凛(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます!只今異議申し立て中です…。まだ成長の段階ですが、どこかで進化と言える頑張りを夢主ちゃんが出来たらなぁ、と思ってます!見守ってくださると嬉しいです。リクエストありがとうございます!プリクラ!?今どきのプリ勉強してきます🥰 (2023年2月6日 10時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!Twitter凍結大丈夫ですか…?早く溶けるといいですね🥲 夢主の頑張ってる姿を親のような目で見てしまいます…(笑) リクですか…めんばーやお友達とかとプリ撮りに行った…みたいなの見てみたいです…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page37 id: e61b279a74 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて光栄です(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡ 楽しんで頂けるストーリーが作れるよう、また少しでも癒しになれたら幸いです! (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!!長いのに一気読みありがとうございます。めっちゃくちゃ嬉しいです!!無駄に長くなっていますが、飽きられないよう更新頑張っていきます(^ ^) (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
milk - とても大好きで読み終わった今でも一気読みしてます...!帰ってきたら毎日読んでます☆! (2023年1月6日 16時) (レス) @page31 id: aba723ccaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯凛 | 作成日時:2022年5月8日 16時