話したい17【桃】

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な『普通に会社の事務作業みたいなのもしてもらいたいけど、メンバーに同行して、サポートしてもらうこともやってもらおうかな。現場に出た方がいろんな人と関わる機会になるしね。基本的にうちは少数精鋭。あんまりスタッフの人数も多くないから、自分たちでやっていることも多いんだ。その辺りも含めてサポートしてもらえると嬉しい。』

「Aにでき…」

な『できるか出来ないかじゃない。やってみよう。』


なーくんの言葉のせいか声のせいか、思わず頷いてしまう。
誘導されているようで、自分自身の意図だ。
なにかやってみなきゃ始まらない。
進まない。


「…よろしくお願いします…！」

な『うん。よろしく。…っと、その前にころちゃんと仲直りだね！』

「うっ…喧嘩じゃないもん。」


何かを見透かすようになーくんの笑い声が聞こえる。
それでも、妙に気まずくてころちゃんに会えてないのは本当のことだ。
また、そのせいで心がモヤモヤして、不安になっているのもまた事実。
そわそわして、暗くて不安になって、未だに"依存"から抜け出せていないことを実感する。


な『何があったの？』


優しいなーくんの問いかけてくれる声。
そして、自分自身が限界だったのだろう。
スルスルと言葉が出てきた。


「…ころちゃんに八つ当たりしちゃった。やりたいこと…ないってだめなの？って…気まずくなって逃げちゃったら、顔合わせにくくて…。」

な『あははっ。ころちゃんもころちゃんでAちゃん傷付けたと思って気まずくなってんのか。二人とも似たもの同士だもんね。』


ころちゃんとA、なにもどこも似ていない気がする。
だけど、否定したところで否定し返されるのがオチだろう。
口をつぐむことにした。


な『ころちゃんが寂しくて寂しくて死んじゃわないように、早めに仲直りしなね。』

「だからっ！喧嘩じゃないもん…。」


寂しくて死んじゃいそうなのはAのほうだ。
早く謝りたい、だけど気まずい。
綺麗に天秤が水平を保つほどに、気持ちがどちらもせめぎ合う。
そんな私を、相変わらず何かを見透かすようになーくんは笑っていた。

ー・ー・ー・ー・ー・ー
お久しぶりでございます！
やっと少し落ち着けてきた〜！！
読み返しもせずに更新。誤字脱字はそのうちサイレント修正かましますね。
バタバタする出来事やらなにやらと、仕事の帰れないのが重なりに重なり全然更新できませんでした。ごめんなさい。

宣言通り、8月から少しずつ戻していきます！

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