話したい17【桃】

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り「で、なーくん。さっき俺らを招集した理由って言ったけど、Aちゃんがどうした？」


そう言えば、と俺たちの視線がなーくんに向く。
とうのAちゃん本人は、久々のころんの存在がかなり落ち着くようで、そんな俺らを気にせずべったり。


な「いやー、ね。俺たちもさ、夏に向けて忙しくなるわけよ。」


何かを企んでいる時のなーくんの顔だ。
ワクワクが隠しきれず、にやにやしている。
この顔、少し怖いんだよなぁ、と思っていると、ころんに擦り寄っていたAちゃんは、思い出したように顔をなーくんに向ける。
心なしか緊張している様子。


な「当分の間、Aちゃんの社会経験も兼ねて、インターン的な？アルバイト的な？STPRのお仕事を手伝ってもらうことになりましたー！！」


なーくんの拍手が鳴り響く数秒。


り「えぇー！？！？！？！？」

ジ「マジで！？」

る「えっ！？」

こ「はぁ！？！？！？」


理解のための間をあけて、各々が状況を理解して大声を上げる。
俺は、珍しく理解に時間をかかり、反応をするタイミングを逃して声を飲み込んだ。

ころん に抱きついていたままのAちゃんは、ころん の声に驚いて肩を跳ねさせたあと、ポロポロと涙を流している。


こ「あぁ〜…ごめんごめん。まじでごめん。」


勝手に流れてくる涙と彼女を包んでしまった不安をどうにかしようと、元凶のころんに子どものように抱きつくAちゃん。
驚きつつ相変わらずなその様子を微笑ましく眺めるメンバー。
そのどれもの反応にやや置いていかれた俺は、流れる涙を拭おうとしてくれるころんに身を任せているAちゃんを、の腕を強く引いて、その体を自分の中に閉じ込めた。


さ「そろそろ返せ。」


Aちゃんの顔を覗けば、強引なその行為に少し驚いている。
その開かれた目から溢れた涙を頬を包むように拭ってあげれば、不安が晴れたのか、嬉しそうに笑った。


ー・ー・ー・ー・ー・ー
というわけで、インターン編です！！学祭編とは真逆に、メンバーさんとの絡みをたくさんかけたら良いなーとおもっております！
あと1ヶ月ほどは更新がかなりゆっくりです(当社比)。ゆっくりのんびり、楽しんでがんばります！

　

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