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こ「いいなー、なんか学祭懐かしく感じる。」
「ころちゃんも一緒に準備する?」
こ「潜ってもばれなさそう。」
「きてよ。」
こ「やだよ面倒くさい。それにAがせっかく仲良くなれそうなのに、僕行ったらA僕から離れないんじゃん。」
「それは…そうだけど…。」
ゆっくり、のんびり、そう思っていたけれど、社会に出るまでの時間は待ってくれない。
だから、進めるときに進まないと。
こ「代わりに話たくさん聞かせて。」
そう言って頭を撫でてやれば、うん、って小さく頷く。
人と関わることが怖くなくなれば、話せるのだろうか。
期待しすぎてはダメ、とわかっていてもしてしまう。
今日みたいな笑顔で「話せるようになったよ!」って報告してくれる未来を。
まぁ、まずはメンバーかれいらちゃんかな。
こ「お話ししたのはその子だけなの?」
「ううん!れいらちゃんと同じグループの子も少しだけお話ししたよ!…お話し?うーん…。」
こ「なにそれ。」
くるくる表情を変えながら話すA。
「あと隼さん!」
こ「…男?」
「うん。同じグループで買い物行ったの。」
こ「ふーん。」
びっくりした。
まさか男の名前が出て来るとは思わなかったから。
勝手に異性に対する苦手意識が強いと思ってた。
メンバーが大丈夫なのは、僕の友達だから。
そうは言っても、今までだって僕もメンバー以外の友達だっていたのに、Aが慣れることができなかったから、メンバーが特別なんだと思っていた。
けどそうじゃないのか。
まぁ、元々慣れた人間に対しては無警戒なAだから、きっと元々一緒のグループの女の子と隼さんとやらが仲良しで、流れで信頼の枠に入ったとかそんなところだろうか。
ここまで人と関わることに抵抗が小さくなっているA。
こ「変な人に引っ掛かるのはやめてよ?」
「変な人?…隼さんの事言ってる?」
不機嫌そうに口を尖らせる。
そんなに気に入ってるのだろうか?
こ「ちげーよ。僕そいつのことしらねぇし。学祭、外部の人とかたくさん来るでしょ?A、変なところで警戒心薄いから。」
「大丈夫。」
なにを根拠に言ってるのか。
あまりに無警戒だとさとみくんが心配するよ?と言ってやりたいが、きっと僕がなに言っても聞きやしないだろう。
毎日Aが身につけているネックレスが目に入って、そこから感じる友人の独占欲を不憫に感じた。
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唯凛(プロフ) - 友達に腹黒ドSサイコパスと言われた…さん» コメントありがとうございます!こんな拙い文章でも読んでいただけるだけで嬉しいのに、好きなんてめちゃめちゃ嬉しいです…!ちまちまと書いていきますので、これからも読んでいただけますと幸いです(^^) (2022年2月2日 20時) (レス) id: 1a2f301bb5 (このIDを非表示/違反報告)
友達に腹黒ドSサイコパスと言われた… - こんにちは!更新されてる!大好き過ぎて…いや、『愛してる』って告白したいくらいこの作品好きで、毎日のように確認してました!グヘ、グヘへ〃´∀`〃((殴⊂`д´⊂これからも応援してます!!更新ゆっくりで大丈夫なので頑張ってください! (2022年1月31日 23時) (レス) @page47 id: 95427cdf5c (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - らいか。さん» コメントありがとうございます!無駄に長くなっているのに見返していただけてるなんて…!!まだまだ続きますが、読んでいただけたら幸いです。楽しんでいただけるものを書けるように頑張ります!! (2022年1月24日 18時) (レス) id: 7d79fc65fd (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - ぽわさん» コメントありがとうございます!大好きなんて言っていただけてとっても嬉しいです!読んでいただけるだけでも嬉しいのに、コメントいただけて本当嬉しいです。励みになります!かなりのんびり更新になっておりますが、これからも読んでいただけたらとても嬉しいです! (2022年1月24日 18時) (レス) id: 7d79fc65fd (このIDを非表示/違反報告)
らいか。 - こんにちは!この話大好きです!更新ないときも今までの見返してずっと待ってますね!これからもよろしくお願いします!頑張ってくださーい! (2022年1月23日 7時) (レス) @page45 id: 843b3dd826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年11月2日 6時