この運命は恋ですか？ 4【桃】

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Satomi Side

Aが入院してほぼ1日が経過した。
まだ病院からの連絡はない。
陣痛が来ないから薬を使ったとAからの報告はあったがその連絡からもすでに数時間が経過している。

ピロンと通知音にすぐさま反応してしまうのは期待からだろう。


な『今日のコラボ枠大丈夫そう？』

さ「なーくんか。」


嫌なわけではないが、ほんの少し、期待が裏切られてガッカリしているのは彼には秘密だ。


さ『まだ連絡来てないから大丈夫だと思う。』


そう返事してツイートをする。
何かあってもどちらかが対応ができるように、ころんとの組み合わせは避けてもらった。
そして、繋げられるように3人でのコラボ。
可能な限り放送は続けたいという俺のわがままと、Aの願いでもある。

少し早めに通話を繋ぐ。


な『お疲れ〜。』

さ「お疲れ。」

り『お疲れ〜。さとちゃん大丈夫？』

さ「俺は大丈夫だよ。」

な『昨日本当びっくりしたわ。』

さ「ご心配をおかけしました。ってまぁまだ気は全然抜けないけど。」

り『どんな状況？』

さ「んー、薬使ったみたいだけど、まだ連絡来ないんだよね。」


Aに聞いても呑気なスタンプが送られてくるだけだ。
まぁ、本人があまり緊張したり落ち込んだりしていないから安心なのだが。
“あの時より落ち込まない“と言うのは本当にそうなのだろう。


さ「…なんか本当最近Aの強さを身に染みて感じるわ。」

な『惚気かよ。』

り『ま、何かあったらAちゃん優先してあげてね。』

さ「うん、よろしく。」


流れるオープニングの音楽。
挨拶に紛れてやはり昨日のことを心配している人もちらほら。
リプライにもたくさん来ていたが、生まれたら報告、と思ったからいまだに報告できず。


な『話す？』

さ「うーん、少しだけ。」

な『オッケー。じゃあ最後に呼び込むね。』

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