この運命は恋ですか？ 4【桃】

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Satomi side

「さぁ…くん…ほーそー…」

さ「ん？…あぁ、やべ。ギリギリだ。」


Aのヒートのタイミングに合わせて、ほぼ一日中愛し合って気付けば夜。
重たい身体を起こして服を着る。
荒い息は水を飲んで整えた。


さ「ごめんな。」


くしゃりと頭を撫でるが、その表情は少し悲しげだった。
行為の後は素直に甘えてくるA。
いつもより寂しくなるのか人肌恋しくなるのか。
そんなことわかっている上で一人で置いていくことへの罪悪感が募る。
それでもヒートの波に全て合わせてあげたかった。
Aが一番求めているもの。
迷いながら、不安になりながら選択した彼女を支えたかったし、もう二度とあんな顔見たくなかったから。

俺だって色々調べていた。
排卵日の3日前から妊娠確率は上がる。
最も高くなると言われているのは排卵日前日。
少なくともその3日間は全て合わせてあげたかった。
自分ができるのはこのくらいだと思ったから。
幸い今日はころんも枠を取ると言っていたから、Aのヒートに合わせて時間をずらしてもらった。

それを口にしないことに、Aは不満気だったが、これ以上負担を負わせたくなかった。
もしもを考えた時に、彼女がより傷つくことが目に見えていたから。
なんて"もしも"を考えているあたり、俺もまだ不安が残っているのだ。
ここまでしてだめだったら…。

そんなことは考えないようにしようと頭を振り、もう一度Aにキスをして作業部屋に向かった。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

ごめんな、って言いながら仕事に向かうさとみくん妄想したらかっこよすぎて書きたかった。だけのシーン。

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