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家の前にたどり着き、ふぅ、と一息ついてインターホンを押す。
中から少しバタバタとした様な音がして、焦った様にさとみさんが出てきた。
思わず笑ってしまう。


さ「…何笑ってんの。」

「ふふっ。だって、そんなに焦らなくても。」


さっきまで緊張してたのに、なんだか少し拍子抜け。


「これ、ありがとうございました。」

さ「ご丁寧にどーも。」

「あと…あの…、渡しておいてなんなんですけど…。」

さ「何?」

「この前のポーチ、返していただけませんか?」

さ「えっ…。」


心なしか、ショックを受けた様な顔をしている様に見えた。
あんなめんどくさいものを渡したのに?
でも、素直に、きちんと伝えるって決めたから。


「…やっぱりずるかったかな、って思って。さとみさんに全部押し付けるみたいに渡しちゃったから。…ちゃんと、自分の意思で外して来ます。」


あなたのために、なんてのはやっぱり恥ずかしくて言えなかった。


さ「ハァ〜〜〜。びっくりしたぁ…。振られたかと思った…。」

「えぇ!?」


座り込むさとみさん。
扉を押さえるのをやめて座り込むもんだから、扉の間に挟まれていて、なんだか可愛い。


さ「…拒絶されたかと思った。」


上目遣いに見てくる。
可愛いところあるじゃん、なんて歳上に思ってしまうのは失礼か。


「ふふっ。しませんよ。」

さ「…わかった。待ってて。持ってくる。」


そう言ってパタパタと部屋の中へ戻っていった。

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作品ジャンル:恋愛
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唯凛(プロフ) - ひとりもんじゃさん» コメントありがとうございます!遅くなってすみません(汗) 聞きました〜!とっても可愛らしくて、書く前に聞かなくてよかったー、と少し思ってしまったり(笑) 楽しんでいただける絡みが書けるように頑張ります!のんびり更新ですが、気が向いた時に覗きに来てください! (2021年5月20日 18時) (レス) id: 8ae6a0dc9c (このIDを非表示/違反報告)
ひとりもんじゃ - 昨日の公式生放送でさとみくんがお母さんと話してましたよ!?(知ってたらすみません汗)唯凛さんのこの話を真っ先に思い出しちゃいました(笑)これからもかわいい絡み楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月10日 21時) (レス) id: 50e43e2779 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 緋菜さん» コメントありがとうございます!応援ありがとうございます。更新がとても遅くなってしまって申し訳ないです…。飽きずに楽しんでいただけるよう頑張ります。またみにきていただけると嬉しいです^_^ (2021年4月29日 19時) (レス) id: a48c991732 (このIDを非表示/違反報告)
緋菜 - いつも応援してます!とっても表現が可愛くて最高です (2021年4月22日 17時) (レス) id: d59f218d7b (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 由乃さん» コメントありがとうございます〜!更新・返信遅くなってしまってすみません(汗) 一番子供っぽい渾名を考えた結果こうなりました(笑) (2021年4月22日 7時) (レス) id: 106fb9cf69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年4月8日 22時

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