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Satomi side

ぎこちない空気のまま、コーヒーを飲み干す。
自分の人生の中で、いや、おそらく世界一だっさい告白。
俺の好きが伝わったのかはわからないけれど、この手をとってくれたAちゃん。
Aちゃんに必要なのは、俺を好きになってもらうことじゃない。
価値観の矯正。
オメガが圧倒的下層位であるという感覚を正し、同等であることを自覚してもらえれば、きっといつか気持ちは伝わる。返してくれる。
そう思っている。


さ「そろそろ行く?」

「あっ、はい!」


ガタリと慌てたように立ち上がる。
Aちゃんも照れてるのかな。
可愛いな、と思わず笑みが溢れる。

Aちゃんから荷物を奪って手を差し出す。


さ「ん。」

「え?」


意味がわからないといったきょとんとした表情のAちゃんの手を取り引く。


「あっ…。」

さ「いいじゃん。恋人っぽいことしたい。」


握った手を引っ張って、距離を近づけさせたら顔を真っ赤にしてた。
初心で可愛らしい反応だ。


さ「いや?」

「嫌では…ないです。」

さ「ねぇそれ、やめよ?」

「それ?」

さ「敬語。」

「だってさとみさん年上だし…。」

さ「さとみさんも嫌。あいつらと一緒じゃん。」


Aちゃんはメンバーを全員さん付けて呼ぶ。
年下の莉犬やるぅとも。
何でもいい。
あいつらより距離が近いんだ、って、特別なんだ、って思わせてよ。

距離を一気に縮めすぎたかな。
戸惑っているAちゃん。


さ「ねぇ、呼んで?」

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作品ジャンル:恋愛
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唯凛(プロフ) - ひとりもんじゃさん» コメントありがとうございます!遅くなってすみません(汗) 聞きました〜!とっても可愛らしくて、書く前に聞かなくてよかったー、と少し思ってしまったり(笑) 楽しんでいただける絡みが書けるように頑張ります!のんびり更新ですが、気が向いた時に覗きに来てください! (2021年5月20日 18時) (レス) id: 8ae6a0dc9c (このIDを非表示/違反報告)
ひとりもんじゃ - 昨日の公式生放送でさとみくんがお母さんと話してましたよ!?(知ってたらすみません汗)唯凛さんのこの話を真っ先に思い出しちゃいました(笑)これからもかわいい絡み楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月10日 21時) (レス) id: 50e43e2779 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 緋菜さん» コメントありがとうございます!応援ありがとうございます。更新がとても遅くなってしまって申し訳ないです…。飽きずに楽しんでいただけるよう頑張ります。またみにきていただけると嬉しいです^_^ (2021年4月29日 19時) (レス) id: a48c991732 (このIDを非表示/違反報告)
緋菜 - いつも応援してます!とっても表現が可愛くて最高です (2021年4月22日 17時) (レス) id: d59f218d7b (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 由乃さん» コメントありがとうございます〜!更新・返信遅くなってしまってすみません(汗) 一番子供っぽい渾名を考えた結果こうなりました(笑) (2021年4月22日 7時) (レス) id: 106fb9cf69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年4月8日 22時

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