話したい8【桃】

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さ「Aちゃん、スマホ貸して？」


言われるがままにさとみくんにスマホを渡す。


さ「ん。ありがと。じゃあれいらちゃんもAちゃんもこっち向いて。」


れいらちゃんが振り向いた瞬間、シャッターが切られる。


さ「wwwwww」

れいら「今絶対変な顔してた！やだ！」


さとみくんからスマホを奪い返す。
2人とも、笑いもせずきょとんとした顔をしている。
れいらちゃんと二人、そんな写真を見て顔を見合わせて笑って、写真をゴミ箱に捨てる。

もう1回、と言うように指を1本立てたら、れいらちゃんは私のスマホを持って、ツーショットを撮ってくれた。

友達とお出かけして、初めてのツーショット写真。


さ「AちゃんのカメラだったらAちゃんから写真送れるでしょ？」


なるほど！
さとみくん頭いい！

ありがとう、の気持ちを込めて抱きついたらきちんと受け止めてくれるさとみくん。


さ「今から沢山撮ればいいよ。まだ来たばっかだしね。」


うん、って頷いてれいらちゃんの腕を引く。


れいら「うん。沢山撮ろうね。」


さっき撮った写真を早速れいらちゃんに送る。


『たくさん思い出作ろうね！』


メッセージを送ってれいらちゃんを見たら、優しく笑って頷いてくれた。


り「君たち、好きな子を困らせてんじゃないよ。」

こ・る「…。」

ジ「今回はさとちゃんに感謝やな。」

な「はい、2人とも切り替えて、楽しむよ！」


パンっと大きな音がして振り返ったら、なーくんが思いっきりころちゃんとるぅとくんの背中を叩いていた。


こ「なーくんいった！！」

る「その細い腕のどこにそんな力があるんですか！」

り「ねー俺絶叫乗りたい！」

こ「はぁ！？やだ！」

る「ころちゃん怖いですかぁー？」

こ「そんなことねーし！わざわざ好き好んで落下する意味がわからん！」

ジ「怖いんやん。」


さっきとは打って変わって楽しそうに話してるころちゃんとるぅとくん。
何があったんだろう？ってれいらちゃんと顔を見合わせるが、れいらちゃんも首を傾げている。


さ「男の友情ってこんなもんよ。」


さとみくんの方を見たら笑いながらそう言われた。
よくわかんないけど、みんなが楽しそうならそれでいっか。

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