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それからたまに雨の日は会うようになった。
見つけたら笑ってくれる。
いつも2両目の電車に乗っていたから、私もそこに乗るようになった。
ころんくんがいない日も。
彼の家に行くようになって、駅の階段を登った先が2両目の乗車場所だったのを知った時は、ころんくんらしいな、なんて思ってしまった。

2つ上のころんくん。
会えるのは雨の日だけだけど、実は同じ大学だって知った時は嬉しかった。

大学でも会うようになって、私から告白した。
ころんくんは照れながらお願いします、って。
照れ屋なところも可愛くて好きだよ、って言ったらまた顔を真っ赤にしてた。
揶揄わないで、なんて言ってきたけど、付き合ってみたらいつだってころんくんの方が一枚上手。
いろんなことを教えてくれたし、全部が全部、ころんくんの色に染められていた。


それなのにー・・・



「ごめん。だから、別れて欲しい。」


別れが切り出されたのは突然だった。
その時初めて、ころんくんが配信者をしていることを知った。


「なんで黙ってたの…?」

「ごめん…。正直、僕もそれで生きていこう、って思うなんて思わなかった。でも、夢を追いかけたいって思っちゃったんだ。僕不器用だから…絶対Aのこと幸せにしてあげられなくなる。」

「…私のことは嫌い?」

「…嫌われたくないから言ってるんだよ。弱虫な僕でごめんね。」


彼はそう答えた。
その反応は期待してもいいの?
まだ好きって思ってくれてる?

聞きたいことはいろいろあったのに、強がりな私は笑ってそれを受け入れた。


「そっか。ころんくんの夢、応援するよ。…でももし、ころんくんが幸せにできる、って思ったら、それでも想っててくれたなら…迎えにきて?」


返事はなかった。
ころんくんは振り向いて去ってしまった。
ねぇ、私が今ここで声を上げて泣いたら、戻ってきてくれたのかな?

遠くなる背中につぶやく。
彼の不幸を望むわけではない。
でも…


「私以外の子と…幸せにはならないで…。」

ー→←ー



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唯凛(プロフ) - かかおさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなりましてすみません。大好きなアイドルグループ…!?もしや同志様…!?どのグループだ!?と勝手に興奮しておりました。私の好きな曲・歌詞の世界観が少しでも伝わるように表現できていたら嬉しいです。 (2022年4月23日 22時) (レス) id: 00bd452271 (このIDを非表示/違反報告)
かかお - 初コメ失礼いたします。別作品からここへ飛んできたのですが、もう!!ほんとに!!大好きなアイドルグループの歌詞を題材にされた大好きな人たちの物語…最高すぎます!!さらに文章も素敵で…ほんとにほんとに、ありがとうございます!!最高です!! (2022年3月24日 5時) (レス) id: 162bd117a7 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 雨歌さん» コメントありがとうございます。文章に含められなかったところを書いているところまで読んでいただけて嬉しいです!!色々詰め込みすぎて読みづらいかなーと不安になる時もあるので、文に込めた想いが伝わっていましたら幸いです。 (2021年6月16日 21時) (レス) id: 1df965d2ca (このIDを非表示/違反報告)
雨歌 - 唯凛さんの最後にかいてある言葉にめちゃくちゃ泣きそうになりました()文の書き方も上手いし、キュンキュンして最高でした! (2021年6月2日 16時) (レス) id: ed2ca2f433 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - みなさん» みなさんこんなところまでありがとうございます〜!!曲イメージで書くのが好きなのと、向こうの夢主ちゃんのキャラでは難しいものとか、思いついた時用に作ってしまいました〜(°▽°) 見ていただけてとっても嬉しいです〜!! (2021年1月2日 14時) (レス) id: b5bb78bb55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年1月2日 12時

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