話したい3【桃】

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り「どうする？まぁわかってたことだけど。」

る「Aちゃんに被害が及ばないようにだけ、気をつけたいですね。」

こ「でも僕は隠したくない。また前みたいなこともあるかもしれないし…。」

ジ「まぁ否定的な意見、な訳ではないしな。」

さ「俺のとこも。料理美味しそう、って褒めてるリプライもたくさんきてる。」

な「やましいことをしてるわけでもないし、このこと自体はファンの子を裏切ることでもないと思う。でも、言い方やタイミングは気をつけなきゃ、Aちゃんに迷惑がかかるよ。」

こ「わかってる……だから、僕の個人放送で説明させて欲しい。」


叩かれるなら、文句を言われるなら、僕だけで十分だ。
だってこれは僕のわがままだから。
僕の大切な人を、同じように大切な人にわかって欲しいだけ。

まだ眠りが浅かったのか、寝ぼけたようにAが僕に手を伸ばす。


こ「んー？大丈夫だよ。Aは寝てて。」


頭を撫でると、Aは気持ちよさそうに眠った。
安心しきった顔。
Aは何も不安に思わなくていい。
ずっと今のまま、純粋なまま、僕の支えでいてくれればいいから。


な「…そこはころちゃんに任せるよ。ただ、伝えるなら全員放送の前日。翌日にみんなで今日の話をしたら、少しはマシな気がするんだ。」

さ「…てかさ、別に炎上してるわけでもないから、深刻に話す必要はないと思う。」

り「え？」

さ「だってそうだろ。俺らだって友達はメンバーだけじゃない。でも、今後のことを考えてころん が話したいと思うなら、話せばいい。けど、あまり深く考えすぎることがリスナーを裏切ってる、って心のどこかで思ってるってことじゃねぇのか？」


核心をつかれた気がした。
リスナーが一番、リスナーのみんなが喜んでもらえるように、って言っておきながら、僕はAを優先してたんだ。
Aが傷つかないように、Aが受け入れてもらえて生きやすいように、そう考えてた。
でも、それを同じ括りで考えることがおかしかったんだ。


こ「…わかった。でもやっぱ話したいから、次の全員放送の前日に、今日のことは話すよ。そこからはコメント拾いながら対応していく。あまりAのことは言いすぎないように、でも、僕は…僕は…！」

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