話したい2【桃】

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Colon side

クリスマスパーティー当日。
Aは午前中から来て、せっせとパーティーの準備をしてくれている。

ケーキだけは家で作ってきたみたいで、僕もまだ見れてない。

楽しそうに料理をするAの姿を見て、何だか僕まで浮かれてくる。
いや、クリスマスって浮かれるよね。


「ころちゃん何ニヤニヤしてんの。」

こ「いや、クリスマスって楽しいなって。まぁ可愛い彼女の一人二人いればもっと幸せなんだけど。」

「彼女は一人にしてくださーい。…あっ、ねぇころちゃん！髪の毛結んでよ！巻いてくるから！」


ローストビーフを作ろうとしてるのか、表面が焼かれた牛肉の塊をアルミホイルに包みながら言うA。
今日は特別な日だからおしゃれがしたいらしい。
今日はお泊まり予定とはいえ、荷物がやたら多いなと思ったらそういうことか。

エプロンを外して、せっせとヘアスプレーをしている。
器用にコテでくるくると巻いたあと、またエプロンをする。
髪の毛が冷めるまで今度はスープを作るらしい。


こ「スープは何作るの？」

「コーンポタージュと、ジャガイモのポタージュ。好きな方食べてもらえればいいかな、って。」


何品も作っていく。
すごいな、と思うが、Aに言わせてみればこんなもんらしい。
実習で大人数のものを作るときの方が大変とのことだ。
いいお嫁さんになるね、と言いたいところだが、ほぼほぼ毎日僕の家に来て家事やら何やらやってくれているので、Aの場合結婚しなくてもいいお嫁さんをしている。

僕が1人考えてる間にあっという間に煮込みの作業に入る。


「今から15分は煮込むから、その間にお願いします！」


巻かれた髪も冷めたため、少しほぐした後ヘアゴムとリボンを二つ渡される。

僕の足の間に座るよう促して、髪を掬う。
サラサラしてて、触り心地が良い。
コテとかアイロンで傷んでしまうのが勿体ないくらい。


こ「A、ショートにすればいいのに。絶対可愛い。」


ショート至上主義だ。
Aは顔も可愛いから、ショートが似合うと思う。
思いっきり短くなくていいから、ボブとか見てみたい。
物心着いた時からAと一緒だが、短い髪の毛を見たことがない。


「嫌だ！巻いて可愛くしたい！」

こ「短くても巻けるよ？」

「違うの〜！ふわふわしてて可愛くしたい！」

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