話したい2【桃】

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とっても可愛かったから、ちょっと残念な気持ちもあったけど、諦めて他の台をみる。
気付いたらジェルくんがお菓子をとっていて、いくつかくれた。


り「ジェルくんすご！」

こ「めっちゃ取ってる。」

な「UFOキャッチャー勝負楽しそうだな。」

る「企画としては難しそうですけど、生放送とかの話のネタにはなりますよね。」

な「…やる？」

り「やっちゃう？」

な「かまそう。」


なーくんの提案で突如UFOキャッチャー勝負が始まった。
そういえば、さっきからさとみくんがいないけど…。


な「キリがなくなるから、とりあえず予算1000円。1000円以内に取れた人の中で、一番額が低い人が勝ちね。誰も取れなかったら、1000円ずつ増やしてこ。
じゃーAちゃんはころちゃんについていって、取れた人、または使い切った人はころちゃんとAちゃんのところに集合で！」


さとみくんがいないよ？ってころちゃんの袖を引っ張ってみたけど、行くよ、って逆に手を引かれてしまった。


こ「A、何が欲しい？お菓子にしてね。取りやすいから。」


キョロキョロとお菓子の台を見る。

あっ！棒付きチョコレート！
ころちゃんの手を掴んで、指差す。


こ「あれね。いけっかな〜。」


そう言いながらも、一回やってみると、

こ「落とせそう。」

ってニヤッと笑う。
なんかちょっとかっこいい。

結局700円くらいで棒付きチョコレートが12本入ってる袋をゲットしたころちゃん。
1000円以内にとれてる！すごい！
パチパチ拍手をしたら、ころちゃんはドヤ顔だ。


こ「はい、あげる。」


いいの？と見るけど、

こ「いや、あげるためにAに台選ばせたんだから。もらってよ。」

って返された。

嬉しい！ありがとう！って抱きつくと、いつもみたいにぽんぽん、って頭を撫でてくれた。
まだ他のみんなは帰ってきてない。
探しに行こ、ところちゃんを引っ張ろうとしたとき、後ろから声をかけられた。


さ「Aちゃん。」


振り向いたら、あの大きなうさぎのぬいぐるみを顔の前でふりふりと動かしているさとみくんがいた。

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