話したい2【桃】

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Satomi side

こ『Aが熱出した。』

ころんからその連絡が来たのは、24時間リレー生放送の最初、全員枠が始まる前だった。

急いで電話をかけた。


さ「Aちゃん大丈夫なの？」

こ「めっちゃ熱出てる。なんか目がとろんとしてて、顔も赤いから触ってみたらめっちゃ熱くて。測ったら39.2度。病院は連れてって薬はもらったんだけど…Aの両親仕事だし、よりによって僕の親も今日いないみたいで…。」

1人で帰らせるにしては、熱が高すぎる。

さ「ころんの家？」

こ「そう。全員放送はとりあえず、ミュート駆使しながらやろうと思うんだけど、さすがに個人放送はそうもいかないし…どうしよう。」

まぁ5人もいればころん1人くらいどうとでもカバーできるだろう。
少し早めにディスコを繋げて説明だけしておけば、みんなフォローはしてくれるはず。
ただ問題は個人放送。
ころんの枠は確か俺の次だから4〜6時か。


さ「ころんの家で配信していいなら全員放送終わってから俺行こうか？」


こ「え？」


さ「え？」

こ「いや、だって流石に申し訳ない…。」

さ「ころんらしくねーなぁ。」

こ「だってなんかそれ目当てで電話したみたいじゃん。」

さ「違うの？」

こ「違うよ〜…あーもーA、いいから寝てて！…ごめん、いや、だってこういうの、さとみくんが一番頭回りそうだし。」

さ「じゃあ回した結果、それが回答ってことで。」

こ「…ごめん、頼んでいい？なんか熱高くて自分でもわからなくなってるくらいぐずってるから…。」

さ「りょーかい。じゃあまぁ事情説明のために早めにディスコ繋げよ。」

こ「ありがとう。」

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